ここまで8試合が終わり、準々決勝のカードが決まった。組み合わせは以下の通りだ。
テル選手は準々決勝でかな入力を選択した。「くわな選手のことをタイパーとして尊敬しているが、全力を出して、勝ちにいきたい」というと、くわな選手も「自分も全力で戦いたい」と応じる。
テル選手は普段、公務員として働いていることもあり、篠原アナウンサーは「ものすごい速さで事務資料ができあがっていくんでしょうね」とコメントしていた。
試合は1ラウンド目こそテル選手が95.5%という高い正確性で取得したが、その後立て続けにくわな選手が取得。最終ラウンドではタイピング速度984.5kpm、92.7%という正解率で3ラウンドを取得し、準決勝への切符を手に入れた。
とはいえ、いずれのラウンドも接戦だったため、会場は常にどよめいていた。
準々決勝、2試合目はかな入力の三山羊選手と、サービス心あふれるセレナーデ☆ゆうき選手の対戦だ。
お互いの印象を聞かれて、三山羊選手は「安定感のあるプレイヤーだと感じている。(正確性で)95%を守れるようにプレイしたい」と言えば、「かな入力にとって苦手であろうワードもすらすら打っている実力のあるプレイヤーだ」とセレナーデ☆ゆうき選手も応える。
「今回、本戦出場が決まり、自信がなかったので盛り上げ力No.1を目指そうと思っていたのに、1試合目で勝ってしまったため、試合も精一杯頑張りたい」(セレナーデ☆ゆうき選手)
試合は、高い正確性を誇る三山羊選手のストレート勝ちとなった。タイプするキー数が少なく、1つのミスが大きく響くかな入力で最高96.8%の正解率、ラウンド中のタイピング速度平均最大680.1kpmという圧倒的な強さを見せつけた。
準々決勝の第3試合は、隅野氏が「白対黒」と表現するはやとぅ選手とreally選手の対戦だ。白いパーカー、白いキーボード、そして席に備えられた白いヘッドフォンでまさに「白代表」といえるはやとぅ選手は、「今も緊張している」とのこと。
対するreally選手はダークカラーでまとめたいでたちにサングラス、そして割り当てられたヘッドフォンが黒のため「かっこよい黒」という印象だ。「正確性を重視して」試合に臨むと宣言した。
試合を制したのは、はやとぅ選手だ。really選手が最大で1315kpmという超絶スピードで入力するも、かな入力で最大速度1214kpmで入力されたため、勝つことはできなかった。
「RTCの歴史で、この二人の対戦カードは語り継がれることでしょう」と篠原アナウンサーがいうのは、準々決勝第4試合だ。対戦するのはmuller選手とmiri選手。過去3大会で対戦してきた。
「まだ当たりたくなかった」というmuller選手に対して、miri選手は「何度も戦った相手で、いつも緊張している」と応じる。
muller選手はかな入力で挑んだが、正確性で一歩及ばず、第4試合はスピードと正確性の高いmiri選手の勝ちとなった。
「10ワード打ち切ったのに、正確性で負けてしまう。このルールが初めて適用された瞬間でしたね」と隅野氏。タイピングには正確性も求められるということを再認識させられた。
そして準決勝から決勝へと舞台が移る。
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