タイピング最速を競う「REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP 2023」開催! 日本一の栄冠は誰の頭上に輝く?(3/6 ページ)

» 2023年03月14日 14時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]

ベスト8へ向けての戦い

Y-i×really

日本テレビ 日テレ REALFORCE タイピング コンテスト eSports 中学3年生の頃からe-typingで練習をしてきたというY-i選手(左)と、小学5年生の頃から本格的にタイピングをしてきたというreally選手(右)

 第6試合は、篠原アナウンサーが「勝手ながら“さわやか”対“色気”」と思わずコメントしたY-i(ワーイ)選手とreally(リアリー)選手の対決。どちらもローマ字入力で予選1回目に出場しており、Y-i選手が6位、really選手が3位という結果だった。

 提出された運指表を見ると、Y-i選手はほとんどのキーを場合によって打ち分けているのが分かる。「ホームポジションを知らないままタイピングを極めてしまった」と、事前アンケートで回答している。

日本テレビ 日テレ REALFORCE タイピング コンテスト eSports システムの関係で、2色に塗り分けられているが、実際には3本の指で打ち分けることもあるという

 小指をほとんど使わないのがreally選手の指運びだ。人差し指と右手薬指のカバー範囲が非常に広い。

日本テレビ 日テレ REALFORCE タイピング コンテスト eSports 小指をほとんど使わないスタイルのreally選手。本大会では珍しいパンタグラフ方式のキーボードを使う

 試合はスピード勝負となり、ラウンドを通じての平均が最大891kpmを叩き出したreally選手の勝ちとなった。

魔が差す×muller

日本テレビ 日テレ REALFORCE タイピング コンテスト eSports 物心つく頃からタイピングをしているという魔が差す選手(左)と、過去のRTCでは2回の決勝戦進出と1回の準決勝進出を果たしているmuller(ミュラー)選手(右)

 第7試合は、予選2回目で2位だった魔が差す選手と、予選1回目のかな入力部門で2位だったmuller選手の対戦だ。

 提出された運指表では、魔が差す選手のものはホームポジションこそ標準ではないところがあるものの、運指に関してはほぼ標準だ。とはいえ、実際には同じ指が連続して他のキーを打たなければならない場合、柔軟に指を割り当てているという。

日本テレビ 日テレ REALFORCE タイピング コンテスト eSports なぜか一段上のキーを押さえる独特のホームポジション

 muller選手も、ほぼ基本に忠実な指運びだ。初心者向けタイピングテキストで左人差し指を使うよう指示されている中央付近のキーのみ、右人差し指も使い、小指をほとんど使わないようにするという運指表である。

日本テレビ 日テレ REALFORCE タイピング コンテスト eSports 通常であれば「ぬ」「た」「へ」などは小指が受け持つところだが、薬指で入力している

 試合はスピード勝負となり、先に10ワードを入力しきったかな入力のmuller選手のストレート勝ちとなった。

miri×のん

日本テレビ 日テレ REALFORCE タイピング コンテスト eSports RTC全大会の覇者でありつつ苦手ワードを潰していったというmiri選手(左)と、18年に出場した際miri選手と対戦しボロボロだったため「今は泣きそうだがリベンジしたい」というのん選手(右)

 ベスト8進出を決める最後の試合は、予選1回目で1位だったmiri選手と予選2回目で5位だったのん選手の対戦だ。

 miri選手の運指表は、標準的であるように見えて、親指をしっかり使ったものとなっている。

日本テレビ 日テレ REALFORCE タイピング コンテスト eSports 標準のようでいて標準的ではない。それがRTC本選出場者たちの“標準”だ

 対するのん選手の運指はかなり独特だ。ほとんどのキーを人差し指がカバーしており、薬指と小指を使う比率を下げている。「踊るような運指が見られるのではないかと期待している」とは、隅野氏のコメントだ。

日本テレビ 日テレ REALFORCE タイピング コンテスト eSports 中指、薬指が同じキーを担当する割合が多く、かつ小指はほとんど使わないのん選手の運指表

 試合を制したのはmiri選手だ。ラウンドを通じた平均速度は最大で1027kpm。しかも99.0%という高い正確性で、女王の貫禄を見せつけた。

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