第6試合は、篠原アナウンサーが「勝手ながら“さわやか”対“色気”」と思わずコメントしたY-i(ワーイ)選手とreally(リアリー)選手の対決。どちらもローマ字入力で予選1回目に出場しており、Y-i選手が6位、really選手が3位という結果だった。
提出された運指表を見ると、Y-i選手はほとんどのキーを場合によって打ち分けているのが分かる。「ホームポジションを知らないままタイピングを極めてしまった」と、事前アンケートで回答している。
小指をほとんど使わないのがreally選手の指運びだ。人差し指と右手薬指のカバー範囲が非常に広い。
試合はスピード勝負となり、ラウンドを通じての平均が最大891kpmを叩き出したreally選手の勝ちとなった。
第7試合は、予選2回目で2位だった魔が差す選手と、予選1回目のかな入力部門で2位だったmuller選手の対戦だ。
提出された運指表では、魔が差す選手のものはホームポジションこそ標準ではないところがあるものの、運指に関してはほぼ標準だ。とはいえ、実際には同じ指が連続して他のキーを打たなければならない場合、柔軟に指を割り当てているという。
muller選手も、ほぼ基本に忠実な指運びだ。初心者向けタイピングテキストで左人差し指を使うよう指示されている中央付近のキーのみ、右人差し指も使い、小指をほとんど使わないようにするという運指表である。
試合はスピード勝負となり、先に10ワードを入力しきったかな入力のmuller選手のストレート勝ちとなった。
ベスト8進出を決める最後の試合は、予選1回目で1位だったmiri選手と予選2回目で5位だったのん選手の対戦だ。
miri選手の運指表は、標準的であるように見えて、親指をしっかり使ったものとなっている。
対するのん選手の運指はかなり独特だ。ほとんどのキーを人差し指がカバーしており、薬指と小指を使う比率を下げている。「踊るような運指が見られるのではないかと期待している」とは、隅野氏のコメントだ。
試合を制したのはmiri選手だ。ラウンドを通じた平均速度は最大で1027kpm。しかも99.0%という高い正確性で、女王の貫禄を見せつけた。
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