PC USER編集部から「東プレの高級キーボード『REALFORCE R3』を試してみませんか?」とお誘いを受け、「それでは」と試し始めて先日、途中経過をレポートした。
非常によい打ち心地で満足している所だが、純正のユーティリティーアプリ「REALFORCE CONNECT」を利用することで、REALFORCE R3はより便利に使える。この記事では、REALFORCE CONNECTでカスタマイズできることを検証していく。
REALFORCE CONNECTにはWindows版とMac(macOS)版が用意されており、東プレのREALFORCE製品情報サイトからダウンロードできる。
キーボードのユーティリティーアプリの中には、カスタマイズした内容をアプリ内で保持するタイプのものもある。この場合、アプリはOSの起動時に常駐するようになっており、それにより設定を反映させるという実装なので、他のデバイスで使う際には設定をし直さなくてはならない。
その点、REALFORCE CONNECTの場合、カスタマイズした情報はキーボード側に保存される。そのため、一度設定してしまえばiPhone/iPadやAndroid端末といったREALFORCE CONNECTが利用できない(インストールされていない)デバイスでもカスタマイズされた状態で利用できる。
今回のレビューでは、まばゆい白さが特徴の「REALFORCE R3 R3UC21」(有線版テンキーレス/Windows配列/押し下げ圧45g/静音タイプ)を利用していくが、特記のない限り、REALFORCE R3シリーズを通して設定できる内容は同一であるREALFORCE CONNCETを使ってカスタマイズしておきたいのが「APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)」である。名前の通り、キースイッチのアクチュエーションポイント(入力を受け付けるストロークのしきい値)をキー単位で設定できるもので、「0.8mm」「1.5mm」「2.2mm」「3.0mm(標準)」の4段階から選べる。
アクチュエーションポイントの変更は、特にメカニカルキースイッチを採用するキーボードでは難しい。静電容量無接点方式のスイッチを採用するREALFORCEならのカスタマイズといえる。
APCを深めに設定すると、気持ちしっかりと押し込まないと反応しづらくなる。反対に、浅めの「0.8mm」に設定すると、なぞるようなキータッチで入力できるようになる。ただし、APCで調整できる幅はそれほど大きくはないため、あくまでも「微調整のための機能」と考えておいた方がよい。
ライターという仕事柄、筆者は長文を入力することが多い。ゆえに、APCは全体的に浅めな設定とするとなじむように感じた。右肩のこりがひどくなりがちな持病を持っていることもあり、右手で担当する領域は特に浅めストロークに設定して、負荷の解消を図っている。一方、PCゲームをプレイする人なら、操作に使うキーだけストロークを浅めにするなど、メリハリを付けた設定も良さそうである。
最適な設定は個々人によって異なるが、それを模索するのもREALFORCE R3ならではの楽しさだろう。
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