もう1つ、REALFORCE CONNECTで便利なのが「キーマップ入替」だ。その名の通り、キーボードのキーマップ(キーの割当)を変えるための機能である。
キーマップの入れ替え(変更)機能自体はそれほど珍しくないのだが、REALFORCE R3シリーズの場合は、「通常時」と「Fnキーとのコンビネーション時」のどちらでも、ほぼ全てのキーの機能を変えられることが特徴である。「Caps Lock(英数)キー」「Enterキー」といった機能キーはもちろん、修飾キー、マルチメディアキー、ハイブリッド版ならBluetooth関連の操作キーに至るまで、あらゆるキーをカスタマイズ可能だ。
設定したキーマップは、最大2種類までキーボード側に保存可能で(※1)、その切り替えはREALFORCE CONNECT上から行える。例えば、Windows PCとMacでキーボードを共有する場合、普段はWindows向けに最適化した配列を使いつつ、Macを使う日はMac向け配列のプリセットに変更するといった使い方ができるだろう。
(※1)「REALFORCE R3Sシリーズ」は1種類のみとなる
筆者の場合、基本的な配列は大きく変えずに、Caps Lockキーを「左Ctrlキー」に割り当てる設定を行った。これは「HHKB」で慣れ親しんでいる配列で、ショートカットキーの入力を省力化できる利点がある。「変換」キーには「Macのかなキー(IME on)」を割り当て、ATOKで日本語入力モードがオンになるように設定した。
特段便利な機能とはいえないかもしれないが、REALFORCE CONNECTには「ヒートマップ」という興味深い機能もある。
ヒートマップといえば、温度の分布を可視化するものという認識の人が多いと思うが、REALFORCE CONNECTのヒートマップはキーの入力頻度を可視化してくれる。入力頻度の高いキーは「赤色」、低いキーは「青色」、その中間は「緑色」といった具合に、見方は一般的なヒートマップと同様である。
筆者の場合、どうやら「Back Spaceキー」の入力頻度が非常に高いらしく、ここだけが赤色だった。文章の構成を書きながら見直す機会が多いからか、それとも単純に打ち間違いが多いためだろうか……?
この他、REALFORCE CONNECTでは、上部のLEDライトの明るさやカラーの変更、別売のキースペーサーやパネルシートを利用する際の設定も行える。パネルシートで天板の装いをガラッと変えた際には、LEDライトの色も好みに合わせて変更するとよいだろう。
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