「タイピングの腕を競う大会に、見どころはあるのだろうか」――それが観戦前の率直な思いだった。
しかし、最初から最後まで会場にいて試合を観戦して感じたのは「タイピングはスポーツだ」ということ。筆者はゲームに疎いため、eSportsでFPSゲームなどを見ていても、優劣の判別がつきづらいのだが、タイピングであればスピードと正確性、そしてタイプするごとに消えていく文字で、どちらが優勢なのかすぐに理解できる。
接戦になったときなどは、見ているだけなのに心臓がバクバクと高鳴った。タイピングも、れっきとしたeSportsなのだ。
大会の合間合間にREALFORCEキーボードが紹介されたり、タイピストの隅野氏に負けないほどの情熱で篠原アナウンサーがキーボードについて熱く語ったりするなど、「単なる入力装置」ではないキーボードの魅力についても再度触れることができた。
大会後には、自分の入力スタイルに合うキーボードを見つけて、正確性の高いタイピングの腕を磨きたいと感じたほどだ。
※記事初出時、一部の選手名に誤りがありました。おわびして訂正いたします(2022年3月15日10時15分)。
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