OSDメニューは、ディスプレイ底面中央にあるスティックを押し込むことで表示される。そこから上下/左右にスティックを倒すと次のメニューが、そこからボタンを押し込むとその項目内のメニューが表示され、ボタンを押したあとに最終的な項目を選択し、決定する。
メニューはボタンを押し込むことで進んでいけるため直感的に操作可能だ。音量はスイッチを押さずに左右へ倒すショートカットでアクセスできる。ただし本製品はスピーカーを内蔵していないので、この場合は接続しているイヤフォンなどの音量調整となる。
本製品では、HDRや「鮮やか」「ブルーライト低減モード」といった画質に関わる設定は、トップメニューから手前にスティックを倒して表示される「ピクチャーモード」で決定する。同社の他モデルでは、設定メニューの中にピクチャーモードが存在するケースもあるが、これだと階層が深いので操作しづらい。本製品の場合はスティックを下に倒すことですぐにアクセスできるため操作しやすい。
広大な画面を扱えるのは魅力だが、単にディスプレイを2台使う形のため(デイジーチェーン接続できるものの)、背面はACアダプターやケーブルでかなりごちゃつくのは避けられない。
ケーブルなどの長さが足りるのか気になる人がいるかもしれないが、ACアダプターの延長ケーブルが実測で1.4mもあり、ACアダプターのケーブルが1.5m、電源ケーブルも1mあるので、ディスプレイの近くにコンセントがない場合でも問題なく使えるだろう。
なおUSB Type-C端子は最大65Wまでの電源を供給できるため、対応するノートPCをUSB Type-Cで接続した際にはノートPC用の電源アダプターは不要になる。
これまで紹介してきたように、27QP88D-B2は2台のディスプレイを変幻自在に扱えるユニークな製品だ。クランプを取り付けられる机が必須で、それなりに広い設置場所が必要なため、家庭で自室がない場合は利用がやや厳しいかもしれないが、自宅で仕事をしているデイトレーダー、グラフなどを多用するコンサルティング業を営んでいる人であれば、見通しのよいディスプレイで気持ちよく仕事ができるだろう。
既にデュアルディスプレイを使っているという場合でも、27QP88D-B2にすればアームは1つで使えるので、机の上のスペースが空き、より広く利用できる。2画面を使って仕事をしているのなら、27QP88D-B2でディスプレイをまとめてしまうのも1つの手かもしれない。
いずれにせよ、国内での投入が待たれる製品ではある。
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