レノボ・ジャパンは3月24日、新しいゲーミングブランド「Lenovo LOQ(レノボ ロック)」を発表した。同ブランドの新製品は、2023年夏をめどに投入される見通しだ。
Lenovo LOQは、従来の「Idea Gaming」ブランドを刷新する形で登場する。LOQという名前には、「ゲーマー同士のつながりやコミュニティを強固にする(“ロック”する)」という意味合いが込められているという。一般コンシューマー向けのエントリー〜ミドルレンジを担う「Idea」ブランドの製品(IdeaPad/IdeaCentre)との明確な区分けを行う意図もあるようだ。
Idea Gamingの後継ブランドということもあり、発売される製品はエントリー層向けのものとなる。デスクトップPC(IdeaCentre Gaming)とノートPC(IdeaCentre Gaming)共に、製品のポートフォリオも基本的は従来のものを引き継ぐ見通しだという。
既存のゲーミングブランドである「Legion(レギオン)」については、ミドルレンジ〜ハイエンドゲーマー向けという位置付けは変わらない。ただし、Lenovo LOQに合わせる形で「Lenovo Legion」とメーカー名を付けるプロモーションを強化するようである。
LOQブランドの発表に合わせて、レノボ・ジャパンはLegionブランドの新製品も発表している。最新の第13世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)またはRyzen 7045HXシリーズと、GeForce RTX 40/40 Laptopシリーズを搭載していることが特徴だが、ノート製品はハイエンドラインである「Legion Pro」と、クリエイターの利用も意識した薄型モデルである「Legion Slim」の2ラインに絞り込んだ。また、デスクトップ製品(Legion Tower)も含め、モデル名を海外と同じ呼び方に改めている(従来は日本のみ少し異なっていた)。
なお、以下で紹介する新モデルの一部は、直販サイトではカスタマイズ(CTO)に対応する。記載されているスペックと異なる構成が販売される可能性もあるので注意しよう。
「Legion Pro 5i Gen 8」「Legion Pro 5 Gen 8」は、最大240Hz駆動に対応する16型のWQXGA(2560×1600ピクセル)液晶ディスプレイを搭載するゲーミングノートPCだ。iの付くモデルは第13世代Coreプロセッサ(HXシリーズ)搭載するIntelモデル、付かないモデルはRyzen 7045HXシリーズを搭載したAMDモデルという位置付けだ。
Legion Pro 5i Gen 8は3月24日に発売(受注開始)されており、税込みの直販価格は31万円からとなっている。Legion Pro 5 Gen 8は近日発売予定で、税込みの直販価格は30万円からとなっている。
「Legion Pro 7i Gen 8」は、先述のLegion Pro 5i/5 Gen 8の上位モデルという位置付けで、CPUは第13世代Coreプロセッサ(HXシリーズ)でも最上位となる「Core i9-13900HX」(Pコア8基16スレッド+Eコア16基16スレッド)を備え、GPUは「GeForce RTX 4080 Laptop」を搭載している。ディスプレイはLegion Pro 5i/5 Gen 8と同様となる。3月24日に発売(受注開始)されており、税込みの直販価格は49万円からとなる。
「Legion Tower 7i Gen 8」は、タワー型ボディーのゲーミングデスクトップPCだ。CPUはCore i7-13700KF(Pコア8基16スレッド+Eコア8基8スレッド/内蔵GPUなし)で、GeForce RTX 4080を搭載するグラフィックスカードが搭載されている。水冷CPUクーラーも標準装備だ。税込みの直販価格は61万円からとなる。
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