エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)の「PRO MP161」は、15.6型のモバイルディスプレイだ。縦置きにも対応した一体型スタンドを搭載する他、パススルー充電にも対応するなど、付加価値の多い1台になっている。メーカーから実機を借用したので、レビューをお届けする。
まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは15.6型で、解像度は1920×1080ピクセル表示に対応する。IPS液晶を採用しており、画面はノングレアでタッチ操作には対応していない。
視野角は水平/垂直ともに170度、リフレッシュレートは60Hz、応答速度は4ms(GTG時)、最大輝度は250ニト、コントラスト比は600:1となる。これらの仕様自体は現行のモバイルディスプレイとしてはおおむね一般的で、突出した特徴はない。
スタンドはボディー背面に取り付けられており、取り外しはできない。角度は調節自在で、また縦置き時はスタンドを回転させて対応できる。このギミックについては後ほど詳しく紹介する。
縦置きを想定していることもあってか、ポートおよびボタン類は全て右側面に集中しており、左側面はスピーカーのみが配置されている。接続方式はUSB Type-CおよびHDMIの二択という、昨今のモバイルディスプレイとしては一般的な仕様だ。なおスピーカーは内蔵するものの、イヤフォン端子は搭載しない。
重量は公称値で750g、実測では761gと、15.6型のモバイルディスプレイとしては一般的だ。以前紹介したリコーの15.6型「RICOH Portable Monitor 150BW」がバッテリー内蔵で715gだったことを考えると重いが、15.6型はスタンド込で1kgの大台を超える製品もあるので、可もなく不可もなくといったところだ。
付属品はUSB Type-CケーブルとHDMIケーブルに加えて、持ち運び用のポーチが付属する。シンプルイズベストな構成だ。USB Type-A仕様のケーブルは付属しないので、HDMI接続時にUSB Type-Aポートから給電したい場合は、別途ケーブルを調達する必要がある。
続いて、ノートPCに接続してみよう。
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