続けて、ASUSのエリック・チェン上席副社長(システムビジネスグループ ワールドワイドセールス ジェネラルマネージャー兼務)が、同社の現状と製品ラインアップについて説明した。
2021年、同社の売上は米ドル換算で191億ドル(現在のレートで換算すると約2兆5600億円)を突破した。社内には5000人を超える研究開発(R&D)エンジニア抱えており、全世界に160以上の事業拠点と1300以上のサポート拠点を有しているという。売り上げ面だけでなく、技術的やサポート基盤の面でも、ユーザーにより良いサービスを提供することに注力していることをアピールする。
1989年に創業した同社は元々、マザーボードメーカーとして出発した。そして現在は、マザーボードはもちろんのこと、完成品のPCや周辺機器、スマートフォン 、タブレットなど幅広い製品ラインアップを擁している。
今回発表された日本向けの新製品群は、クリエイター向けの「ProArt」、個人向けプレミアムモデルの「Zenbook」、若者に焦点を当てた「Vivobook」の3シリーズのノートPCのみとなる。しかし、PC製品ではゲーマー向けの「ROG(Republic Of Gamers)」「TUF Gaming」の各ブランド、そしてビジネス向けには「ExpertBook」「ExpertCenter」といった有力ブランドを有する。
PCのラインアップの豊富さと、PCを支える周辺機器の存在は、一般利用からビジネス、ゲーミング、クリエイター、教育分野まで、ASUSがさまざまなニーズに対して1社で応えられることを意味しており、このことが市場におけるシェア獲得と躍進につながっているとチェン氏は語る。
効率の面からラインアップを絞り込むメーカーもある中で、さまざまなニーズをくみ取れる豊富なラインアップをそろえる点が、競合他社との差別化ポイントになっているのは間違いないだろう。
先述の通り、ASUSは2020年秋モデルからノートPCにおけるOLEDモデルを拡充している。そのこともあって、OLED搭載ノートPCでは全世界で約61%のシェア有している。また、クリエイター向けノートPCのシェアも高い
今回の発表には含まれていないが、ゲーミングのROGブランドでも薄型/軽量重視の「Zephyrs」、ハイエンド重視の「Strix」、2in1スタイルの「Flow」と多様なノートPCを展開している。手頃な価格帯は「TUF Gaming」ブランドが担っている
プロクリエイター向け16型ノート「ASUS ProArt Studiobook」に新モデル 第13世代Core i9搭載でパワーアップ
若者向け「ASUS Vivobook」の2023年春夏モデルが一挙登場 エントリーからクリエイター/カジュアルゲーマーまで幅広くカバー
「薄さ10.9mm」「外部GPU搭載14型モデル」など見どころたくさん! 「ASUS Zenbookシリーズ」の2023年春夏モデルが登場 4月21日から順次発売
ジャスト1kgの「Zenbook S 13 OLED UX5304VA」は環境にも配慮した第13世代Core搭載スリムモバイルPCだった
Airより安くて高性能な“Ultrabook”をアピール――ASUS「ZENBOOK」発表会Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.