「薄さ10.9mm」「外部GPU搭載14型モデル」など見どころたくさん! 「ASUS Zenbookシリーズ」の2023年春夏モデルが登場 4月21日から順次発売サステナビリティーにも配慮(1/2 ページ)

» 2023年04月21日 11時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 ASUS JAPANは4月21日、プレミアムノートPC「ASUS Zenbook(ゼンブック)シリーズ」の2023年春夏モデルを発表した。新製品は同日から順次販売を開始する予定で、同社の直販サイト「ASUS Store」で購入する場合は「30日間返品保証キャンペーン」の対象となる。

 今回発表されるのは11製品20モデルと多岐に渡るため、この記事では主な新製品について紹介する。なお、記事中の実機の写真は、一部を除き米国英語(US)キーボードを搭載する構成だが、全ての日本向けモデルには日本語キーボードが搭載される

Zenbookの新モデル Zenbookに11製品20モデルの新製品が登場する

Zenbook S 13 OLED(4月21日発売)

 「Zenbook S 13 OLED(UX304VA)」は、薄型モデルの多いZenbookシリーズにおいて、特にボディーの薄型化を重視した13.3型モデルだ。本体の厚さは約10.9〜12.3mmで、最軽量構成モデルの重量は約1kgとなる。

 日本では搭載CPUと付属するオフィススイートの異なる4モデルを展開する予定で、最廉価構成の税込み想定価格は15万9800円となる。

Zenbook S 13 OLED Zenbook S 13 OLED(UX304VA)の主な特徴
Zenbook S 13 OLED Zenbook S 13 OLED(UX304VA)の実機
天板 バサルトグレーで塗装された天板には、長期間の利用にも耐えられるように「プラズマ電解酸化処理」が施されており、独特の触りごこちがある。Zenbookシリーズにのみ配される「Aマーク」は、従来モデルのようなワンポイントではなく、天板全体に大きく刻まれている

 Zenbook S 13 OLEDは、2023年における「ASUSのノートPC作り」を体現するモデルでもあり、パッケージや本体素材におけるサステナビリティー(持続可能性)の向上、鮮やかな有機ELディスプレイの採用、パフォーマンスを犠牲にしない本体設計に取り組んでいるという。

サステナビリティー 従来モデルから再生素材の利用率(重量ベース)を高めた結果、環境評価システム「EPEAT(イーピート)」のGold認証を取得している

 CPUはCore i5-1335U(Pコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド)またはCore i7-1355U(同)を搭載しており、どちらの構成も「Intel Evoプラットフォーム」に準拠している。メモリはLPDDR5規格の16GB(増設/換装不可)で、ストレージは512GBのPCI Express 4.0接続SSDを搭載している。OSはWindows 11 Homeをプリインストールし、オフィススイートはモデルによって「WPS Office 2 Standard Edition」または「Microsoft Office Home and Business 2021」のライセンスが付属する。

 ディスプレイは、最大解像度2880×1800ピクセル(アスペクト比16:10)の13.3型有機ELで、「DisplayHDR 500 TrueBlack」「PANTONE」の各認証も取得している。ドイツTUF Rheinland(テュフ・ラインランド)の認証を取得したハードウェアベースのブルーライトカット機能も備える。

 Webカメラは約207万画素で、顔認証ユニットも統合されている。

ディスプレイ ASUSが自社のアイデンティティーとして進めている有機ELディスプレイの搭載。2023年春夏モデルからは、この有機ELディスプレイに「ASUS Lumina Display」というブランドを付与し、より強力に推進していくという
180度オープン ディスプレイは約180度開く設計となっている。対面で座っている相手に画面を見せる時などに便利だ
排熱 排熱口はヒンジ周辺部にある
Webカメラ Webカメラは約207万画素で、顔認証にも対応している

 ポート類は左側面にHDMI出力端子とThunderbolt 4(USB4)端子を、右側面にUSB 3.2 Gen 2 Standard-A端子を備えている。Thunderbolt 4端子はUSB PD(Power Delivery)規格の電源入力とDisplayPort Alternate Modeの映像出力にも対応している。ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.1を利用可能だ。

 バッテリー容量(定格値)は約63Whで、最長駆動時間(※1)は約14.1時間となっている。ボディーの寸法は約296.2(幅)×216.3(奥行き)×10.9〜12.3(厚さ)mmで、重量は約1kgだ。

(※1)JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver2.0)に基づく測定値(以下同)

左側面 左側面のポート類
右側面 右側面のポート類

Zenbook Pro 14 OLED(4月28日発売)

 「Zenbook Pro 14 OLED(UX6404V)」は、ライトなクリエイター層を想定したスタイリッシュな14.5型ノートPCだ。GeForce RTX 4060/4070 Laptopを搭載しつつも、厚さ約18.54〜20.2mm、重量約1.6kgと持ち運びやすいボディーを実現している。

 日本では搭載するCPUと外部GPUの異なる2モデル(UX6404VV/UX6404VI)を4月28日に発売する予定で、下位モデル(UX6404VV)の税込み想定価格は24万9800円となる。

Zenbook Pro 14 OLED Zenbook Pro 14 OLED(UX6404V)の概要
Zenbook Pro 14 OLED(UX6404V) Zenbook Pro 14 OLEDの実機

 CPU、外部GPU、メインメモリ、ストレージの組み合わせは以下の通り。いずれも「NVIDIA Optimus(MUXスイッチ対応)」に準拠しており、クリエイター向けアプリに最適化されたグラフィックスドライバー「GeForce Studio」をプリインストールしている。

  • 下位モデル(UX640VV)
    • CPU:Core i7-13700H(Pコア6基12スレッド+Eコア8基8スレッド)
    • GPU:GeForce RTX 4060 Laptop
    • メインメモリ:16GB(DDR5-4800規格オンボード)/最大48GB
    • ストレージ:512GB SSD(PCI Express 4.0接続)
  • 上位モデル(UX6404VI)
    • CPU:Core i9-13900H(Pコア6基12スレッド+Eコア8基8スレッド)
    • GPU:GeForce RTX 4070 Laptop
    • メインメモリ:32GB(DDR5-4800規格オンボード+16GB SO-DIMM)/最大48GB
    • ストレージ:1TB SSD(PCI Express 4.0接続)

 OSはWindows 11 Homeで、WPS Office 2 Standard Editionのライセンスも付属する。

Advanced Optimus Zenbook Pro 14 OLED(UX6404V)は、MUXスイッチを備えるNVIDIA Optimus(いわゆる「Advanced Optimus」)に対応している。そのため、PCを再起動することなく内部の映像出力を「CPU統合GPU(Iris Xe Graphics)経由」と「外部GPU直結」とで動的に切り替えられる
冷却 外部GPUを搭載するノートPCとしては薄型設計ということもあり、冷却設計もかなり念入りに行ったという

 ディスプレイは、最大解像度2880×1800ピクセル(アスペクト比16:10)の14.5型有機ELで、リフレッシュレートは最大120Hzとなっている。DCI-P3の色域を100%カバーしている。Webカメラは約207万画素で、顔認証ユニットも統合されている。

 タッチパッドは別売の「ASUS Pen 2.0」によるペン入力に対応している他、「ASUS DialPad」も内蔵している。DialPadは「ASUS Dial」をタッチパッド上で再現したもので、アドビ製のクリエイターアプリなどにおいてASUS Dialと同様の機能を利用可能だ。Zenbookながらも「ProArt Creator Hub」もプリインストールしている。

DialPad ProArt StudiobookのASUS Dialと同様の操作を行える「ASUS DialPad」を搭載している。設定を行うユーティリティーアプリである「ProArt Creator Hub」もプリインストールされている
実際のタッチパッド タッチパッドをよく見ると、ASUS DialPadとして機能する部分にはくぼみが設けられている。右上の虫めがねにも見えるアイコンがDialPadのオン/オフを切り替えるスイッチだ

 ポート類は左側面に電源入力端子、HDMI出力端子、USB 3.2 Gen 2 Standard-A端子とイヤフォン/マイクコンボ端子を、右側面にはSDメモリーカードスロット、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子とThunderbolt 4端子を備えている。Thunderbolt 4端子とUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子は、USB PD規格の電源入力とDisplayPort Alternate Modeの映像出力にも対応している。ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.1を利用可能だ。

左側面 左側面のポート類
右側面 右側面のポート類

 バッテリー容量(定格値)は約76Whで、最長駆動時間は約8.8時間となっている。ボディーの寸法は約321.8(幅)×223.3(奥行き)×18.54〜20.2(厚さ)mmで、重量は約1.6kgだ。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年10月13日 更新
  1. メルコホールディングスがバッファローを2025年4月に吸収合併へ 新商号は「バッファロー」に (2024年10月12日)
  2. 最大毎秒1.4万MB対応の高速モデルや8TBの大容量モデルなど――NVMe SSDの新製品がざくざく登場! (2024年10月12日)
  3. Core Ultra(シリーズ2)にデスクトップ/ハイエンドモバイル向けモデルが登場! これまでのIntel製CPUとの決定的な違い (2024年10月11日)
  4. 東プレから70%サイズの「REALFORCE RC1 Keyboard」登場! 実売3万5860円で別売キーキャップも (2024年10月11日)
  5. 私たちの“仕事”に適したビジネスPCをどう選ぶ? 〜ストレージ編〜 (2024年10月11日)
  6. MSIの新型マザーボードは全モデルでThunderbolt 4とWi-Fi 7を装備! Intel Z890搭載製品を発表 (2024年10月11日)
  7. オートフォーカスアイウェアの新モデル「ViXion01S」を試す 頭がデカい筆者に対応、その実力は? (2024年10月11日)
  8. ロジクール初の分割式“左手デバイス"が登場 プロ絵師による「MX クリエイティブ コンソール」レビュー (2024年10月10日)
  9. Windowsの「パスキー」について発表 利便性が向上/Wordで保存後にファイルが削除される不具合発生 (2024年10月13日)
  10. IntelがNPUを統合したデスクトップ向け「Core Ultra 200Sプロセッサ」を発表 アンロック版は米国で10月24日発売 (2024年10月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー