若者向け「ASUS Vivobook」の2023年春夏モデルが一挙登場 エントリーからクリエイター/カジュアルゲーマーまで幅広くカバー(1/2 ページ)

» 2023年04月21日 11時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 ASUS JAPANは4月21日、若年層向けノートPC「ASUS Vivobook(ビーボブック)シリーズ」の2023年春夏モデルを発表した。新製品は同日から順次販売を開始する予定で、同社の直販サイト「ASUS Store」で購入する場合は「30日間返品保証キャンペーン」の対象となる。

 今回発表されるのは18製品52モデルと多岐に渡るため、この記事では主な新製品について紹介する。なお、記事中の実機の写真は、一部を除き米国英語(US)キーボードを搭載する構成だが、全ての日本向けモデルには日本語キーボードが搭載される

Vivobookの新モデル Vivobookに18製品52モデルの新製品が登場する

Vivobook Pro 16X/Vivobook Pro 16X OLED(6月上旬以降発売予定)

 「Vivobook Pro 16X(K6604JI)」はクリエイターやカジュアルゲーマー向けのハイエンド16型ノートPCである。これをベースに、ディスプレイを有機ELにするなど一部スペックを強化した機種が「Vivobook Pro 16X OLED(K6604JI)」だ。

 日本では、6月上旬以降に両機種共に1構成のみ発売される予定となっている。税込みの想定販売価格はVivobook Pro 16Xが24万5999円、Vivobook Pro 16X OLEDが43万9800円となっている。

Vivobook Pro 16X OLED Vivobook Pro 16X OLEDの概要
Vivobook Pro 16X OLED(K6604JI) Vivobook Pro 16X OLED(K6604JI)の実機。ボディーは、下位モデルに相当するVivobook Pro 16X(K6604JI)と共通だ。なお海外では2色展開だが、日本では「0°Black(ゼロデグリーブラック)」の1色のみを展開する(クールシルバーはない)

 CPUはVivobook Pro 16XがCore i7-13650HX(Pコア6基12スレッド+Eコア8基8スレッド)で、Vivobook Pro 16X OLEDがCore i9-13980HX(Pコア8基16スレッド+Eコア16基16スレッド)を搭載している。

 外部GPUは両モデル共にGeForce RTX 4070 Laptopで、「NVIDIA Optimus」に対応する。CPU内蔵GPUと独立GPUの映像出力を再起動なしで動的に切り替える「MUXスイッチ」も備える(いわゆる「Advanced Optimus」)。グラフィックスドライバーは、クリエイター向けアプリに最適化された「GeForce Studioドライバー」をプリインストールしている。

 メモリはDDR5-4800規格のSO-DIMM×2で、Vivobook Pro 16Xは16GB(8GB×2)、Vivobook Pro 16X OLEDは32GB(16GB×2)を標準搭載している。ストレージはPCI Express 4.0接続のSSDで、Vivobook Pro 16Xは512GB、Vivobook Pro 16X OLEDは1TBのモジュールを備える。OSはWindows 11 Homeをプリインストールし、WPS Office 2 Standard Editionのライセンスも付属する。

Advanced Optimus対応 クリエイターの利用を想定して、グラフィックスドライバーは「GeForce Studioドライバー」をプリインストールしている

 ディスプレイは16型で、スペックは以下の通りとなる。

  • Vivobook Pro 16X:TFT液晶ディスプレイ
    • 最大解像度:2560×1600ピクセル(アスペクト比16:10)
    • リフレッシュレート:165Hz
  • Vivobook Pro 16X:有機ELディスプレイ
    • 最大解像度:3200×2000ピクセル(アスペクト比16:10)
    • リフレッシュレート:120Hz
    • DisplayHDR 600 True Black認証取得
    • PANTONE認証取得

 Webカメラは約207万画素で、顔認証ユニットも統合されている。電源ボタンには指紋センサーも搭載する。

 タッチパッドには「ASUS DialPad」も備わっている。DialPadは「ASUS Dial」をタッチパッド上で再現したもので、アドビ製のクリエイターアプリなどにおいてASUS Dialと同様の機能を利用可能だ。

DialPad タッチパッドをよく見ると、ASUS DialPadとして機能する部分にはくぼみが設けられている。右上の虫めがねにも見えるアイコンがDialPadのオン/オフを切り替えるスイッチだ

 ポート類は左側面に電源入力端子、有線LAN端子(1000BASE-T)、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子とSDメモリーカードスロットを、右側面にイヤフォン/マイクコンボ端子、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子、HDMI出力端子とThunderbolt 4(USB4)端子×2を備える。Thunderbolt 4端子は、USB PD(Power Delivery)規格の電源入力と、DisplayPort Alternate Mode規格の映像出力にも対応する。ワイヤレス通信は、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.1を利用可能だ。

 バッテリー容量(定格値)は90Whで、最長駆動時間(※1)は約7.9時間となっている。ボディーの寸法は約355(幅)×249(奥行き)×22.35〜23.3(厚さ)mmで、重量は約2.18kgだ。

(※1)JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver2.0)に基づく測定値(以下同)

左側面 左側面のポート類
右側面 右側面のポート類

Vivobook Pro 15 OLED(Intel)/Vivobook Pro 16(4月21日発売)

 「Vivobook Pro 15 OLED(K6602VV)」は15.6型有機ELディスプレイ、「Vivobook Pro 16(K6605VV)」は16型TFT液晶ディスプレイを搭載するハイパフォーマンスノートPCだ。日本では4月21日、両機種共に1モデルずつ発売される。税込みの想定販売価格は21万9800円となる。

Vivobook Pro 16(K6605VV) Vivobook Pro 16(K6605VV)のボディーカラーはクールシルバーのみとなる。なお、Vivobook Pro 15 OLED(K6602VV)のボディーカラーはクワイエットブルーとなる

 CPUはCore i9-13900H(Pコア6基12スレッド+Eコア8基8スレッド)を搭載する。外部GPUはGeForce RTX 4060 Laptopで、MUXスイッチ付きのNVIDIA Optimusにも対応している。メモリは16GB(DDR-4800規格:オンボード8GB+SO-DIMM 8GB)を備える。ストレージは、PCI Express 4.0接続の512GB SSDだ。OSはWindows 11 Homeをプリインストールし、WPS Office 2 Standard Editionのライセンスも付属する。

 ディスプレイの仕様は以下の通りとなる。

  • Vivobook Pro 15 OLED(K6602VV):15.6型有機ELディスプレイ
    • 最大解像度:2880×1620ピクセル(アスペクト比16:9)
    • 最大リフレッシュレート:120Hz
  • Vivobook Pro 16(K6605VV):16型TFT液晶
    • 最大解像度:2560×1600ピクセル(アスペクト比16:10)
    • 最大リフレッシュレート:120Hz

 Webカメラは約207万画素となる。電源ボタンには指紋センサーも搭載する。

 ポート類は左側面にUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子、イヤフォン/マイクコンボ端子とSDメモリーカードスロットを、右側面にThunderbolt 4端子、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子、HDMI出力端子と有線LAN端子(1000BASE-T)を備える。Thunderbolt 4端子とUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子は、USB PD規格の電源入力と、DisplayPort Alternate Mode規格の映像出力にも対応する。ワイヤレス通信は、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.1を利用可能だ。

左側面 左側面のポート類
右側面 右側面のポート類

 バッテリー容量は70Whで、最長駆動時間はVivobook Pro 15 OLED(K6603VV)が約5.7時間、Vivobook Pro 16(K6605VV)が約7.4時間となる。

 ボディーの寸法と重量は以下の通りとなる。

  • Vivobook Pro 15 OLED(K6602VV)
    • 寸法:約356.3(幅)×235.3(奥行き)×19.9〜20(厚さ)mm
    • 重量:約1.9kg
  • Vivobook Pro 16(K6605VV)
    • 寸法:約355.3(幅)mm×252.0(奥行き)mm×19.9〜20(厚さ)mm
    • 重量:約1.9kg
  1. 3#AIプロセッサ搭載の「Vivobook Pro 15 OLED」(AMDモデル)

Vivobook Pro 15 OLED(AMDモデル)(6月中旬以降発売予定)

 「Vivobook Pro 15 OLED(M6500)」は、機械学習ベースのAI(人工知能)処理を高速化するアクセラレーターを内蔵するRyzen 7 7840HS(3.8GHz〜5.1GHz/8コア16スレッド)を搭載するハイエンドノートPCだ。

 日本では、搭載する外部GPUの異なる2モデル(M6500XU/M6500XV)を6月中旬以降に発売する予定だ。下位モデル(M6500XU)の税込みの想定販売価格は17万2999円となる。

Vivobook Pro 15 OLED(M6500) Vivobook Pro 15 OLED(M6500)の概要
Vivobook Pro 15 OLED(M6500)の外観 Vivobook Pro 15 OLED(M6500)の実機。ボディーカラーはクワイエットブルーのみとなる。

 外部GPUは下位モデルがGeForce RTX 4050 Laptop、上位モデル(M6500XV)がGeForce RTX 4050 Laptopとなる。両モデル共にMUXスイッチ付きのNVIDIA Optimusにも対応している。

 メモリは16GB(LPDDR5X-5500規格:増設/換装不可)で、ストレージはPCI Express 4.0接続の512GB SSDとなる。OSはWindows 11 Homeをプリインストールし、WPS Office 2 Standard Editionのライセンスも付属する。

 ディスプレイは2880×1620ピクセル(アスペクト比16:9)の15.6型有機ELで、最大リフレッシュレートは120Hzで、DisplayHDR TrueBlack 600認証とPANTONE認証を取得している。

 Webカメラは約207万画素となる。電源ボタンには指紋センサーも搭載する。

 ポート類は左側面にUSB 2.0 Standard-A端子×2を、右側面にイヤフォン/マイクコンボ端子、microSDメモリーカードスロット、USB4端子、HDMI出力端子、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子と電源入力端子を備える。Thunderbolt 4端子とUSB4端子は、USB PD規格の電源入力と、DisplayPort Alternate Mode規格の映像出力にも対応する。ワイヤレス通信は、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.1を利用可能だ。

左側面 左側面のポート類
右側面 右側面のポート類

 バッテリー容量は60Whで、最長駆動時間は測定中となっている。ボディーの寸法は約359.8(幅)×234.3(奥行き)×18.9〜19.95(高さ)mmで、重量は約1.8kgとなる

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