日本三大祭の「神田祭」で賑わう5月12日夕方の秋葉原を歩くと、外国人観光客を含む大勢の人とすれ違った。気温20度を超える陽気な日で、往来でのマスクの着用率はざっと7割というところだった。
大型連休明けの5月8日から、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザウイルスと同じ5類となっている。この前後でどれくらいの変化があったのだろうか?
PCパーツショップ各店に尋ねると、5月8日を境に「劇的に変わった」というコメントはどこでも聞かなかった。大半は「じわじわ」変わっている途中という感覚でいるようだ。
パソコンSHOPアークは「じわじわ……なんですが、連休明けから一段とコロナ前の雰囲気に戻った感はあります。我々はマスクを着用していますが、お客さまの3〜4割の方はマスクを外されていますね」と話す。
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店も「半分くらいの人がマスクを外しているかも。ただ、アルコール消毒をされる方は今もいらっしゃいますし、おのおのでコロナと向き合っている感はあります」という。
ビニールシートやアクリル板などの設置、スタッフのマスクの着用ルールなどは各店で異なり、アルコール消毒の設置場所も入り口やレジ前、試用機前などもスタンスが別れている様子だ。店側も適度な具合を手探りしており、変化の途上にある感じが強くする。
ある店員さんは、個人的な見解として「元に戻すのも現状を維持するのも、周囲と違うペースで意固地になると炎上するリスクが付きまといますしね。努めて普通にしています。その普通が結構動いているんですよね」と語っていた。
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