4月13日午後10時、NVIDIAの新型GPU「GeForce RTX 4070」を搭載したグラフィックスカードの販売が解禁となった。一部のショップが深夜販売を実施し、翌14日からは多くのショップの売り場に各社のモデルが並んだ。価格は10万円弱から12万円弱だ(税込み、以下同様)。
RTX 4070は2023年1月に登場した「GeForce RTX 4070 Ti」の1つ下に位置づけられるアッパーミドルクラスのGPUだ。CUDAコアがRTX 4070 Tiの7680基から5888基に、ベースクロックが2.31GHzから1.92GHzに抑えられているが、12GB GDDR6Xメモリを搭載し、メモリバス幅は192bitである点は共通している。
標準仕様のカード平均消費電力は40W減の186Wで、総グラフィックスパワーは85W減の200Wと抑えめだ。登場時から、デュアルファン仕様のショート基板モデルや、1基の8ピンPCIe補助電源のみを搭載するモデルもある。
全体の入荷数は潤沢で、モデルを限定しなければ週末も落ち着いて買える状況だった。反響を尋ねると「ぼちぼち」や「じわじわ」などの擬態語が目立った。
あるショップは「ハイエンドでなく、アッパーミドルの位置づけで10万円前後からというのは、ちょっとひと呼吸置かれちゃいますよね。数年前に自作した人は、アッパーミドルなら5〜6万円くらいというイメージでしょうし」とこぼす。
一方で性能についての評価は高い。パソコンSHOPアークは「RTX 3080と同等の性能と言われていて、これだけ電力を抑えられて、コンパクトなカードも作れるのは魅力ですね。これまでのRTX 40ファミリーでは難しかった小型マシンへの組み込みも無理なくできますし。自作の幅を広げてくれるのは確かです」と話していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.