NVIDIAは4月12日(米国太平洋時間)、デスクトップPC向けの新型GPU「GeForce RTX 4070」を発表した。日本では4月13日から順次、同GPUを搭載するグラフィックスカードの販売が始まる予定で、税込みの想定販売価格は9万9800円からとなる。
発売直前とはなるが、同社純正のグラフィックスカード「GeForce RTX 4070 Founders Edition」(日本未発売)を使って、このGPUの“実力”をベンチマークテストを通してチェックしていく。
GeForce RTX 4070は、現時点におけるGeForce RTX 40シリーズのエントリー製品という位置付けとなる。それ以下のラインについては旧世代(Amprereアーキテクチャ)の「GeForce RTX 3060 Ti」「GeForce RTX 3060」「GeForce RTX 3050」を搭載するグラフィックスカードを継続販売してニーズに対応する。
さて、新登場するGeForce RTX 4070は、1440p(WQHD/2560×1440ピクセル)のゲーミング体験を飛躍的に向上するGPUという位置付けだ。先行して登場した上位製品は4K(2160p/3840×2160ピクセル)ゲーミングを意識しているのと比べると、ターゲット解像度を1段下げたような格好である。
「4Kまでは求めないけれど、WQHDでサクサクかつキレイな映像でゲームを楽しみたい」という人にピッタリな製品といえるだろう。
GeForce RTX 4070(Founders Edition)の主な仕様は、以下の通りとなる。
ターゲットをWQHDとしていることもあって、CUDAコアの基数や動作クロックは上位モデルよりも控え目である。消費電力もTGP(≒最大電力)ベースで200Wと、GeForce RTX 40シリーズとしては最も低くなっている。
今回レビューで利用するGeForce RTX 4070 Founders Editionは、先にレビューしたGeForce RTX 4080/4090のFounders Editionと同一のデザインを採用している。しかし、1つ決定的に違うポイントがカードの厚みである。
GeForce RTX 4080/4090 Founders Editionは、カードの厚みが3スロット分ある。これはパートナー企業のグラフィックスカードも同様で、組み込めるケースに大きな制約が生じてしまう。
それに対して、GeForce RTX 4070 Founders Editionは、カードの厚みが2スロット分と薄くなっている。そのため、microATXやmini-ITXなど、比較的スペースの余裕がないケースでも収められる。
デスクトップPC向けのGeForce RTX 40シリーズを搭載するグラフィックスカードでは、原則としてGPU補助電源端子として12VHPWR規格のピンを搭載している。GeForce RTX 4070 Founders Editionもご多分に漏れず、GPU補助電源端子は12VHPWR規格となっている。
旧規格の補助電源ピンに変換するアダプターが付属していることも同様で、本モデルは「8ピン×2」のものが用意されている。消費電力が低めなので、2ピン分で十分ということである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.