Ryzen搭載のタフネスゲーミングが最新スペックで登場!「ASUS TUF Gaming A15 FA507XV」を試す!(5/5 ページ)

» 2023年06月09日 12時00分 公開
[ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4|5       

ベンチマークテストでハイレベルなゲーム体験を実証

 ベンチマークテストの結果は次の通り。特に言及がない限り、Armoury Crateで選択できる動作モードは「Turbo」、GPUモードは「Ultimate」、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」を選択している。

 比較対象にCore i5-11400H、GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU(4GB)を搭載した2021年世代のゲーミングノートPCのスコアも記載した。

 結果はご覧の通りで、どのテストでも比較対象に圧勝している。最大グラフィックスパワーが140Wと高いだけあって、特に3DMarkのスコアでは、NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU(8GB)搭載機としても明らかに上位だ。

 Far Cry 6でも2560×1440ドットの最高品質設定で計測したのに、最低フレームレートが60fpsを上回っており、ハイレベルなゲーミング体験のできることを実証している。

テスト環境 テストに利用した環境
テスト環境 特に言及がない限り、Armoury Crateユーティリティーで選択できる動作モードは「Turbo」。GPUモードは「Ultimate」で統一している
CINEBENCH R23(最低実行時間10分)のスコア比較 CINEBENCH R23(最低実行時間10分)のスコア比較
Blender Benchmark(CPU)のスコア比較 Blender Benchmark(CPU)のスコア比較
Blender Benchmark(GPU)のスコア比較 Blender Benchmark(GPU)のスコア比較
PCMark 10のスコア比較 PCMark 10のスコア比較
PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのスコア PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのスコア。輝度50%、Armoury Crateの動作モード「サイレント」、GPUモード「Standard」、Windows 11の電源設定「トップクラスの電力効率」で測定。残量100%から2%まで10時間27分駆動した
3DMarkのスコア比較 3DMarkのスコア比較
UL Procyon Benchmark Suites(Video Editing)のスコア比較 UL Procyon Benchmark Suites(Video Editing)のスコア比較
FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク(1920×1080ドット、最高品質)のスコア比較 FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク(1920×1080ドット、最高品質)のスコア比較
Far Cry 6(2560×1440、フルスクリーン、最高)のスコア Far Cry 6(2560×1440、フルスクリーン、最高)のスコア

よくできた放熱設計

 PCMark 10とFINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク、システムの動作音については、Armoury Crateのモード別にテストした。

 PCMark 10でGPUモード「Ultimate」の効果が大きいのは、これまでの傾向と同様。サイレントモードでは、高負荷時であってもかなり動作音を抑えたまま利用できた。また、サイレントだからといって、PCMark 10、FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマークともに、あらかさまなスコア低下は見られなかった。

 放熱もうまくできている。高負荷時はボディー側面の排気口付近は熱くなっているが、手がよく触れるパームレストの発熱は体温程度か、それ以下に抑えられている。

システムの動作音比較 動作モード別のシステムの動作音。室温25℃、暗騒音30dB以下。ボディー手前5cmの距離で測定した
動作モード別のPCMark 10スコア 動作モード別のPCMark 10スコア
動作モード別のFINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク(最高品質) 動作モード別のFINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク(最高品質)。ここでは2560×1440ドットでテストしている
サーモグラフィー FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク終了直前にFLIR ONEで測定したサーモグラフィー(室温25℃、Turbo+Ultimateモード)。キーボード中央部の温度が高いが、WASDキーやパームレストの発熱はうまく押さえられている

ミリタリー好きなゲームプレイヤーに刺さるワンランク上のTUF

 ASUS Storeでの販売価格は25万9800円 (税込)。従来のTUF Gamingシリーズのイメージからするとかなり高価で、画面のクオリティーが上がった分、価格も上がってしまっている格好だ。

 コストパフォーマンスを求める人には微妙だが、最新CPUとGPUが生み出す洗練された高性能に加えて、搭載するUSB4や広色域の液晶ディスプレイを体験できるなど、大きな魅力がある。

 TUF Gamingシリーズの持つミリタリーな世界観と、画面も含めた良質なゲーミング体験を両立したワンランク上のエリートモデルとなっているだけに、ミリタリー好きには刺さりそうだ。

前のページへ 1|2|3|4|5       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月10日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  3. M4チップ登場! 初代iPad Proの10倍、前世代比でも最大4倍速くなったApple Silicon (2024年05月08日)
  4. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  5. iPad向け「Final Cut Pro 2」「Logic Pro 2」登場 ライブマルチカム対応「Final Cut Camera」アプリは無料公開 (2024年05月08日)
  6. パナソニックがスマートTV「VIERA(ビエラ)」のFire OSモデルを6月21日から順次発売 Fire TVシリーズ譲りの操作性を実現 (2024年05月08日)
  7. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  8. マウス、モバイルRyzenを搭載した小型デスクトップPC「mouse CA」シリーズを発売 (2024年05月08日)
  9. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
  10. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー