ベンチマークテストの結果は次の通り。特に言及がない限り、Armoury Crateで選択できる動作モードは「Turbo」、GPUモードは「Ultimate」、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」を選択している。
比較対象にCore i5-11400H、GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU(4GB)を搭載した2021年世代のゲーミングノートPCのスコアも記載した。
結果はご覧の通りで、どのテストでも比較対象に圧勝している。最大グラフィックスパワーが140Wと高いだけあって、特に3DMarkのスコアでは、NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU(8GB)搭載機としても明らかに上位だ。
Far Cry 6でも2560×1440ドットの最高品質設定で計測したのに、最低フレームレートが60fpsを上回っており、ハイレベルなゲーミング体験のできることを実証している。
PCMark 10とFINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク、システムの動作音については、Armoury Crateのモード別にテストした。
PCMark 10でGPUモード「Ultimate」の効果が大きいのは、これまでの傾向と同様。サイレントモードでは、高負荷時であってもかなり動作音を抑えたまま利用できた。また、サイレントだからといって、PCMark 10、FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマークともに、あらかさまなスコア低下は見られなかった。
放熱もうまくできている。高負荷時はボディー側面の排気口付近は熱くなっているが、手がよく触れるパームレストの発熱は体温程度か、それ以下に抑えられている。
ASUS Storeでの販売価格は25万9800円 (税込)。従来のTUF Gamingシリーズのイメージからするとかなり高価で、画面のクオリティーが上がった分、価格も上がってしまっている格好だ。
コストパフォーマンスを求める人には微妙だが、最新CPUとGPUが生み出す洗練された高性能に加えて、搭載するUSB4や広色域の液晶ディスプレイを体験できるなど、大きな魅力がある。
TUF Gamingシリーズの持つミリタリーな世界観と、画面も含めた良質なゲーミング体験を両立したワンランク上のエリートモデルとなっているだけに、ミリタリー好きには刺さりそうだ。
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