画面の表示解像度は2560×1440ピクセルだ。液晶ディスプレイはバックライトが通る光の強さを調整するシャッターとして液晶を利用するが、OLEDディスプレイでは、電圧をかけると発光する有機化合物をピクセルの構成素子として利用する。高速かつ緻密に幅広い階調を表現可能で、特に黒の表現(黒をより黒く表現すること)、コントラスト、階調の表現に優れる。
コントラスト比が一般的な液晶ディスプレイの150倍に相当する150万:1となっている。さらに10bit/約10.7億色表示に対応し、色域はDCI-P3を99%カバーしている。色精度はデルタE2以下とプロユースのコンテンツ制作用途にも使える内容だ。
また、最大輝度は通常450ニト、HDR有効時はのピーク輝度は1000ニトで、HDR10入力にも対応する。画面全体の輝度を均一に保つ「輝度均一化機能」も備えている。
ノートPCで15〜16型クラスまではOLEDディスプレイも増えてきているが、26.5型と大きいだけに一段と迫力がある。臨場感は抜群だ。また、多くのOLEDディスプレイ搭載ノートPCと違い、表面がノングレアであるのも好印象である。引き締まった黒や発色の鮮やかさは健在ながらギラギラ感や色が濃すぎるような感じはなく、落ち着きのある高品位な表示といえるだろう。
リフレッシュレートは通常の4倍程度になる240Hzだ。応答速度も0.03ミリ秒と超高速といっていいだろう。高速フレームレート環境でも残像感皆無の滑らかな表示が可能だ。FPSや格闘ゲームなど、一瞬の動きや反応の見極めが勝負を分けるゲームも有利な条件でプレイできる。
リフレッシュレート同期技術として、「VESA Adaptive Sync」「AMD FreeSync Premium」「NVIDIA G-Sync Compatible」に対応する。リフレッシュレートをフレームレートに同期させることで、テアリング(描画のズレ)やスタッタリング(カクつき)を抑えられる。
またゲーム向けの機能としては「Game Visual」がある。コンテンツやゲームのジャンルごとにプリセットが用意されており、FPS向けにはシャドウを持ち上げて見やすくなど、ゲームの性質に応じて調整できる。また、フレームレートカウンターや十字線を表示するなど、ゲーム時に便利な「Game Plus」機能も備える。
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