6月24日、静岡県静岡市にサードウェーブが運営するPCショップ「ドスパラ静岡東瀬名店」がオープンした。梅雨の間、あいにくの曇り模様だったが店舗にはオープン前から30人以上の人が行列を作るなど、期待の高さがうかがえた。これを受けて、ショップの開店時間を1時間繰り上げてのオープンとなった。
行列の先頭にいる人にインタビューしたところ、午前8時頃に来たという。最初はそれほどがっつり買う気がなかったものの、チラシを見ている間にここに載っているパーツを一通りそろえればPCを1台組めるなと思い、CPUやグラフィックスカード、マザーボード、メモリ、ストレージ、電源ユニット、ケースを全て手に入れたそうだ。ただ、チラシには電源だけ欲しそうなものがなかったので、自分で650Wタイプを選んで購入したそうだ。
そのPCで何をするかというと、ズバリ“ゲーム”だ。ナンバリングタイトルの新作としては10年ぶりに発売される「ARMAORED CORE VI」(アーマード・コア6)をプレイしたいと語っていた。さらに加えて「こういうお店が近くにできてうれしい」と離していた。ネット通販だと細かいところまで分からないため、実店舗に来て購入する方がよいのだという。
なおその列の中には他にも、店舗スタッフに聞きながらキーボードとマウスまで購入していた人もいた。
ドスパラ静岡東瀬名店の店長を務めるのが、木本陽太さんだ。木本さんは2020年12月にドスパラに入社し、秋葉原本店での経験を積んだ後の2022年にドスパラ前橋インターアカマル店に副店長として赴任し、レンタルルーム「ドスパラ前橋プレイスタジオ」を担当した。そして今回、希望してドスパラ静岡東瀬名店の店長就任となった。
ところで木本さんだが、実は「World of Tanks」の日本一だったチームに所属していたという経歴を持つ。「サードウェーブが主催している『GALLERIA GAMEMASTER CUP』の第1回にも出場していました」と木本さん。そしてeスポーツの流れからPCに興味を持ち、サードウェーブへの入社を希望したそうだ。
ドスパラ静岡東瀬名店で目を引いたのは、修理コーナーにある看板だ。実はドスパラは「パソコンワンコイン相談」という、500円(税込み、以下同様)でPCのことについて相談できるサービスを提供しているが、他社製PCでも相談を受け付けるだけでなく、修理もしてくれるのだ。「他社製でも相談や修理するということをアピールしたいですね。何か困ったことがあれば相談に来てください」(木本さん)
ドスパラ静岡東瀬名店は、日本の大動脈である国道1号・静清(せいしん)バイパスのすぐ近くに位置しており、車で来やすい立地だ。公共交通機関でも、静岡駅から「しずてつジャストライン竜爪山線」に乗って、東瀬名町バス停で降りるとその目の前にあるなど、これまで多くのドスパラ店舗を取材してきたが、ここまで公共交通機関の便が良いのは珍しい。
店舗面積は約126坪で、店内に入るとフロアは正方形に近い印象を受ける。フラッと訪れて見て回るにはちょうどいい広さといったところだ。
そんなドスパラ静岡東瀬名店で、イチ押し展示が「ゲーミングベッド」だ。何とベッドに横になりながらゲーム三昧という、これまた“背徳的”なものだ。かなりユニークであるのは間違いないが、店内ではスルーしてしまう人が多数だった。そのような中で、座っていたのはやはりお子さんだ。子供のパワーは全てを押しのける。
続いて注目したいのが、やりたいゲームに合わせてグラフィックスカードを提案してくれるというコーナーだ。項目には「Apex Legends」や「VALORANT」「レインボーシックス シージ」といったタイトルが用意されており、自分が良いと思うグラフィックスカードを選んでいくと、オススメのカードを提案してくれる。さらに、電源ユニットやディスプレイについても「合わせてお勧め」で表示される。
続いて、店内でお勧めのコーナーを見ていこう。
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