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超静音かつ省電力でオフィスワークに適したミニPC「THIRDWAVE Pro HG5023」を試す(3/3 ページ)

» 2023年06月27日 12時00分 公開
[マルオマサトITmedia]
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ビジネスシーンで十分なパフォーマンスを発揮

 ベンチマークテストの結果を掲載する。評価機はTHIRDWAVE Pro HG5023の最小構成だ。参考として、マウスコンピューターの「mouse DT3」(2022年モデル)、旧世代のノートPC「ThinkPad T480s」(2018年モデル)を用意した。

photo テストに利用した評価機のスペック。メモリが8GB(8GB×1)のため、メモリを16GB(8GB×2)以上に増やすことでパフォーマンスは改善の余地がある

 CPUのパワーを測るCINEBENCH R23のCPUスコアは9526ptsだった。Core i5-12400のポテンシャルをフルに……とまではいっていない。静音性とのバランスを取ったチューニングになっていると思われるが、旧世代PCからの比較から見ても十分なパフォーマンスだ。

 起動を含めた日常操作のレスポンスへの影響が大きいCPUのシングルスレッド性能を測るCPU(シングルコア)のスコアも良く、IPC(周波数あたりの処理性能)が進化している第12世代CoreのPコアならではのアドバンテージも実証されている。

 ただ、評価機はメモリが8GB、そしてシングルチャンネルアクセスのため、本来のパフォーマンスは発揮できていない(比較対象のmouse DT3も同様)。特にCPU内蔵GPUのグラフィックス性能ではシングルチャンネルとデュアルチャンネルの差は大きいので、このあたりはメモリを16GBにすれば大きく改善されるだろう。

 Noctua製CPUクーラーの効果で、静音性にも優れている。アイドル時はほぼ無音で、高負荷時もかなり抑えられた音だ。ただ、ファン制御の基準が細かすぎるのか回転速度がかなり頻繁に変動する。極端に静かな部屋では、その変動自体に煩わしさを感じるかもしれない。

 この点は、UEFIセットアップでファン制御の設定を変更すれば解決できそうだ。ASRockのベアボーンをベースにしているため、その辺は柔軟にできる。セットアップメニューで変更することにより、一般的な室内で1m以上の距離を置いて設置するならば、よほど意識しない限り、本機の動作音はほとんど分からないと思われる。

photo CINEBENCH R23のスコア比較。CPUスコア、CPU(シングルコア)スコアともに比較対象に大きく差をつけている。CPU性能だけならクリエイティブ用途でも十分使えるパワーがある
photo CrystalDiskMark 8.0.4(ひよひよ氏・作)のスコア比較。旧世代に比べてストレージ性能も大きく進化していることが分かる
photo 3DMarkのスコア比較。メモリ16GB(8GB×2)の構成にすれば大幅にスコアは改善されると思われる
photo PCMark 10のスコア比較。こちらもメモリの影響はあると思われるが、それでも旧世代PCにははっきりした差をつけてリードしている
photo FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク(1920×1080ピクセル/ノートPC標準品質)のスコア比較
photo 動作音の測定結果。室温25度、暗騒音は30dB。高負荷時はFINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク実行中のピーク時。随時変動するため、実行中の平均的な動作音はもっと小さい
photo FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク終了直前にFLIR ONEで測定したサーモグラフィー(室温25度)
photo ASRockのDeskMini B660をベースにしているため、CPUの電力設定やファン制御のカスタマイズは柔軟に設定可能だ

静かに快適なオフィス作業ができるミニサイズPC

 THIRDWAVE Pro HG5023の魅力は、容積1.92Lの小型ボディーで静音性、パフォーマンスともに優れている点だ。

 評価機はエントリークラスの構成だが、技術の進化の恩恵でサクサクとした操作感を実現しており、一般的なオフィス作業用途向けとしては申し分ない内容だ。より上位のCPUを搭載したモデルや、メモリやストレージをカスタマイズすることで、幅広い用途で活用することもできる。

 ドスパラでの直販価格は標準構成で10万9800円(税込)だ。7月31日までは発売記念として、購入した人から抽選3人にJabraのビデオ会議用スピーカーをプレゼントするキャンペーンも行っている。

 なお、ドスパラプラスでは、会員限定のサポートとして、購入検討時のトライアル貸し出しも行っている。ソフトウェアの互換性や使用感を確認したい場合などに活用してみるとよいだろう。

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