「私たちは常にユーザーの思いを中心に考えること、価値があることはどんなに難しくても妥協しない」──3年ぶりに来日した中国One-Netbook Technologyのジャック・ワン(Jack Wang)社長は、同社の製品開発についてそのように語った。
One-Netbook Technology正規代理店のテックワンは6月29日、2023年秋に発売を予定しているポータブルゲーミングPC「ONEXFLY」や、ボディーに革張りを施した超小型PC「OneMix5」の実機を披露した。
ONEXFLYは、7型の液晶ディスプレイを搭載するポータブルゲーミングPCだ。OSはWindows 11で、CPUに最新のZen 4アーキテクチャを採用したモバイル向け「Ryzen 7 7840U with AI」(8コア/16スレッド、最大周波数5.1GHz)を搭載している。内蔵グラフィックスはAMD Radeon 780Mとなる。
メモリは高速なLPDDR5Xメモリを採用し、16GB/32GBから選択できる。ストレージはPCI Express 4.0 x4のM.2 SSDを採用している。
ディスプレイは7型(1920×1080ピクセル、315ppi)のIPS液晶で、色域はRGB 100%対応、リフレッシュレートは120Hz、輝度は450ニトとなっている。
バッテリーの容量は48Whで、約2時間の連続ゲームプレイができるという。対応する電源アダプターは65Whとなっている。
本体サイズは約263.6(幅)×98.25(奥行き)×22.6(高さ)mmで、重さは約580gだ。ディスプレイのベゼル部分をなるべく狭くしたり、マザーボードを小型化したりすることで、他社の競合製品と比べて小型化したという。
インタフェースには映像出力に対応したUSB 4.0 Type-C×2基、USB 3.2 Type-A、3.5mmイヤフォンジャック、microSDメモリーカードスロットがある。スピーカーにはオーディオブランドのHarman Kardonと共同開発したというステレオスピーカー(2基)を搭載している。
冷却系として、デスクトップクラスをうたう大型ファンを1つ内蔵している。
コントローラー部分にはXbox準拠のボタンやジョイスティックの他、任意の機能を割り当てられるカスタムキーをトリガー部分(LR)の両内側に配置した。RGBライトは専用アプリ「ONEXPLAYER GAME CENTER」でカスタマイズ可能だ。
カラーバリエーションはブラックとホワイトを用意する。本体の塗装は自動車や携帯電話、ゲーム機などで採用例が多い武蔵塗料の塗料を採用している。抗菌加工が施されている他、手触りにもこだわったという。
価格は未定、今夏にクラウドファンディングサイト「Indiegogo」で先行予約を受け付ける。発売は秋ごろを予定している。
さらに周辺機器として、外付けGPUボックス「ONEXGPU」の発売も予定している。AMD Radeon RX 7600M XT(8GB GDDR6)を搭載し、USBハブ機能なども使えるという。
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