サイズと軽さで他社に対抗するポータブルゲーミングPC「ONEXFLY」と、ユニークな革張りの超小型PC「OneMix5」を初披露 中国One-Netbook Technology(1/2 ページ)

» 2023年06月30日 06時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 「私たちは常にユーザーの思いを中心に考えること、価値があることはどんなに難しくても妥協しない」──3年ぶりに来日した中国One-Netbook Technologyのジャック・ワン(Jack Wang)社長は、同社の製品開発についてそのように語った。

photo

 One-Netbook Technology正規代理店のテックワンは6月29日、2023年秋に発売を予定しているポータブルゲーミングPC「ONEXFLY」や、ボディーに革張りを施した超小型PC「OneMix5」の実機を披露した。

ポータブルゲーミングPC「ONEXFLY」

 ONEXFLYは、7型の液晶ディスプレイを搭載するポータブルゲーミングPCだ。OSはWindows 11で、CPUに最新のZen 4アーキテクチャを採用したモバイル向け「Ryzen 7 7840U with AI」(8コア/16スレッド、最大周波数5.1GHz)を搭載している。内蔵グラフィックスはAMD Radeon 780Mとなる。

photo 「ONEXFLY」(ブラック)の前面
photo 「ONEXFLY」(ブラック)の背面

 メモリは高速なLPDDR5Xメモリを採用し、16GB/32GBから選択できる。ストレージはPCI Express 4.0 x4のM.2 SSDを採用している。

 ディスプレイは7型(1920×1080ピクセル、315ppi)のIPS液晶で、色域はRGB 100%対応、リフレッシュレートは120Hz、輝度は450ニトとなっている。

 バッテリーの容量は48Whで、約2時間の連続ゲームプレイができるという。対応する電源アダプターは65Whとなっている。

 本体サイズは約263.6(幅)×98.25(奥行き)×22.6(高さ)mmで、重さは約580gだ。ディスプレイのベゼル部分をなるべく狭くしたり、マザーボードを小型化したりすることで、他社の競合製品と比べて小型化したという。

photo ASUS JAPAN「ROG Ally」との比較

 インタフェースには映像出力に対応したUSB 4.0 Type-C×2基、USB 3.2 Type-A、3.5mmイヤフォンジャック、microSDメモリーカードスロットがある。スピーカーにはオーディオブランドのHarman Kardonと共同開発したというステレオスピーカー(2基)を搭載している。

 冷却系として、デスクトップクラスをうたう大型ファンを1つ内蔵している。

 コントローラー部分にはXbox準拠のボタンやジョイスティックの他、任意の機能を割り当てられるカスタムキーをトリガー部分(LR)の両内側に配置した。RGBライトは専用アプリ「ONEXPLAYER GAME CENTER」でカスタマイズ可能だ。

 カラーバリエーションはブラックとホワイトを用意する。本体の塗装は自動車や携帯電話、ゲーム機などで採用例が多い武蔵塗料の塗料を採用している。抗菌加工が施されている他、手触りにもこだわったという。

photo 「ONEXFLY」(ホワイト)を手に持ってみた
photo 「ONEXFLY」(ホワイト)の背面
photo 「ONEXFLY」(ホワイト)の上部。LBとRBキーの内側にカスタムキーを用意している

 価格は未定、今夏にクラウドファンディングサイト「Indiegogo」で先行予約を受け付ける。発売は秋ごろを予定している。

 さらに周辺機器として、外付けGPUボックス「ONEXGPU」の発売も予定している。AMD Radeon RX 7600M XT(8GB GDDR6)を搭載し、USBハブ機能なども使えるという。

photo 外付けGPUボックス「ONEXGPU」の発売も予定している
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー