「OneMix」は、出張の多いビジネスマン向けの超小型PCとして登場したシリーズだ。新しいOndMix5はエグゼクティブ層をターゲットに見据え、質感の向上を目指した革張りのボディーを採用したのが特徴だ。
OSはWindows 11で、CPUに「Core i7-1250U」(10コア/12スレッド、最大周波数4.7GHz)を搭載しており、内蔵グラフィックスはIntel Iris Xe Graphics(最大950MHz)となる。
メモリはLPDDR5の16GB/32GBから選択できる。ストレージはPCI Express 4.0 ×4対応のM.2 SSDで1TB/2TBから選択できる。
ディスプレイは10.1型(2560×1600ピクセル、299ppi)のLTPS液晶で、色域はsRGBのカバー率が108%で、Surfaceペンによるペン入力(筆圧4096段階)に対応している。
バッテリーの容量は1万1000mAhで、駆動時間は動画再生時で約5.5時間(JEITA 3.0準拠)だという。対応する電源アダプターは65Whとなっている。
本体サイズは約173(幅)×136.5(奥行き)×17.8(高さ)mmで、重さは約680gだ。
インタフェースにはUSB 4.0 Type-C、USB 3.2 Type-C、USB 3.2 Type-A、3.5mmイヤフォンジャック、MicroSDメモリカードスロットがある。スピーカーにはこちらもHarman Kardonと共同開発したというスピーカー(2基)を搭載している。
キーボードのキーピッチは、約18.5mmになっている。
冷却系として、デュアルファンを搭載している。本体がレザーにつつまれていても問題なく冷却でき、レザー素材によってユーザーは熱を直接的に感じづらくなっているという。
価格は未定で、今夏に日本語キーボードを搭載した国内正規版を発売する。英語キーボードモデルも販売されるという。
発売中の8.4型液晶を備えたポータブルゲーミングPC「ONEXPLAYER 2」の着脱式コントローラーをワイヤレス化する「ワイヤレスジョイスティックコネクター」を7月に国内で発売する。
USBドングルをONEXPLAYER 2本体などに挿すことで、コントローラーを装着しなくてもXbox準拠のコントローラーとして使えるようになる。外付けディスプレイにONEXPLAYER 2を接続して遊ぶ際などに役立つ。
2.4Ghzのワイヤレス接続で最大送受信距離は10m、内蔵バッテリーは1600mAhで、最大16時間駆動する。
さらに、ONEXPLAYER 2をタブレットとして使うときに側面を保護するラバー素材のパーツ「ONEXPLAYER 2専用コネクターサイドカバー」を今後出荷する商品に付属するという。既にONEXPLAYER 2を所有しているユーザーには、商品のレビュー投稿を条件に無償提供するキャンペーンを行う。
3年ぶりに来日したというジャック・ワン社長は超小型PCの開発について、ハードウェアだけでなくソフトウェアにも注力していると話す。
「Windowsデバイスの開発はAndroidデバイスと違って何倍も複雑だ。1年ほどかけて開発したソフトウェアの完成度に失望し、諦めそうになったこともあった」(ジャック・ワン社長)
そんなジャック・ワン社長が休憩時間を削って開発したという「ONEXPLAYER GAME CENTER」は、冷却ファンの回転スピードやTDP設定などを変更できるアプリケーションだ。新バージョンではゲームランチャー機能を追加している。
「どんなゲームでもFPSを固定できる機能がおすすめだ。例えば40fpsに固定して消費電力を抑え長時間駆動を実現できる。実用的な機能は他にもあり、テストでは良い評価をもらえている。今後ももっと使いやすくなるように更新を続けたい」(ジャック・ワン社長)
One-Netbook Technologyの開発部隊はこの3年で2倍の80人規模に拡大したという。ジャック・ワン社長は自社について「大手PCメーカーのような大規模な企業ではないが、小型PCの分野で技術革新を続けたい」と意気込みを話した。
同じ発表会の場に登場したテックワンの山田拓郎氏(代表取締役)は、「ニッチな領域として扱ってきたポータブルゲーミングPCが近年大きく盛り上がっている」としながら、今回の新製品は他社にも負けない渾身の製品になっているとアピールしている。
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