ワークショップの最後のプログラムは、会場となっている大和研究所の見学ツアーだ。
同研究所は、グローバルのLenovoグループにおけるノートPCの研究/開発拠点として位置付けられている。ここで開発されたThinkPadが、日本や中国などの工場で組み立てられて、全世界に届けられるのだ。
今回は、報道関係者や法人顧客向けに行う「ラボツアー」をベースに、一部の展示内容を子ども向けにアレンジした上で、「スタンプラリー」を組み込んだものとなる。スタンプラリーはコンプリートすると、記念品がもらえるという寸法だ。
参加者は複数のグループに分かれて、研究所の見学可能エリアへと旅立っていった。
ツアーに出発!!
低温/高温環境でのテストを行う施設には、多数のThinkPadが並んでいた。通常のラボツアーでの展示では、専用のテストプログラムを繰り返し実行しているのだが、今回はその内容を分かりやすくした「子ども用」を実行していた
「EMI(ノイズ)測定」を行う施設では、「不思議な円盤」を指定の場所に近づけるとノイズが減るという趣向の展示が行われた。これも、通常のラボツアーの内容を子ども向けにアレンジした結果である
ThinkPadの歴史に関する展示室では、好きな展示物を手に取って記念撮影できた。2画面ワークステーションである「ThinkPad W701ds」(2010年発売)を選んだこの子どもは、かなりの“通”である
この展示室には「ThinkPadの父」として知られる内藤在正氏の等身大パネルもあったのだが、それに気が付く親子はいなかった
展示室内のThinkPadの系図には、「チャンドラ」「チャンドラ2」も含まれていた。分かる人には分かると思うが、チャンドラシリーズも「ThinkPadにつながるPC」と認識されていてうれしく思う
衝撃/落下試験室では、ThinkPadに与える衝撃を“目と手で”体感したり、落下テストの様子を見学したりできた
防音室では、マイクに向かって大声を出して波形を見ることができた
ThinkPadの耐荷重性能を“踏んで”試すアトラクションもあった。このように、大人(親)がしっかり踏み込んでも……
ご覧のように問題なく起動した
研究所のツアーの終了後、修了証と記念品、スタンプラリーの景品の授与を経てイベントは終了した。
世界中にPCを販売するメーカーは幾つもある。しかし、日本国内に主要製品の研究/開発拠点を設けるメーカーは珍しい。今回のイベントに参加した子どもたちの中から、グローバルに活躍するIT人材が生まれることを期待したいと思う。
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