続けて、レノボ・ジャパンの山岸卓央氏が司会となって、もの作り体験が行われた。山岸氏はイベント会場となった大和研究所の「第3先進ノートブック開発」部門に所属しており、ThinkPadを中心とするノートPCのシステム設計を担当している。
今回の体験は、山岸氏も開発に携わった「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」(2022年モデル)を“分解”して“組み立てる”という流れで行われた。
分解の前に、一般的なノートPCを構成する主要な部品の説明が行われた。要するに「これから分解するX1 Carbonのどこに、部品があるのかな?」と探していくという趣向で、最終目標はCPUを見つけることである。
子どもたちには1人1台、分解と組み立てに使われるX1 Carbon Gen 10、Lenovoロゴ入りのドライバーと、ネジをしまっておくためのケースが配られた……のだが、X1 Carbon Gen 10をよく見てみると、一部は“カーボン柄”をあえて見せる天板となっている。つまり、X1 Carbon Gen 10の中でも上位構成を分解できるのだ。
実際の開発拠点で行われるイベントならではの体験といえるのかもしれない。
子どもたちに配られたキット一式。X1 Carbon Gen 10の構成は若干ばらつきがあったのだが、「カーボン柄天板」を備える上位構成も含まれていて、筆者は思わず「え、これ分解していいんですか?」と思わず聞いてしまったとはいえ、分解するのは小学生である。今回のイベントでは以下の手順で分解体験が行われた。
裏ぶたは、5カ所のネジを緩めた後、滑らせるように上方に指を入れれば外れる。しかし、今回はかなりしっかりと閉まった個体が多かったようで、取り外しに難儀する子どもも複数いたが、親やスタッフのアドバイスを聞き、全員無事に外せた。
裏ぶたを外した後は、先に解説したパーツの観察……なのだが、肝心のCPUはまだ見えない。そこで分解を続行する必要がある。
安全に分解をするために、まずバッテリーを外す。バッテリーは6カ所のネジを外せば取れるのだが、裏ぶたとは異なり外したネジはケースにしまっておかないとどこかに行ってしまう。外れたネジをつまむのは、大人よりも小さな指を持つ子どもの方が有利ではある。
ただ、裏ぶたのネジと比べると緩めるのに力が必要だったようで、ネジを回すのに苦戦する子どもも見受けられた。
バッテリーを外した後は“大本命”であるCPUファンの取り外しだ。
レノボが学校用プログラミング教材「みんなでプログラミング」を拡充 有償版を提供開始 家庭/個人向けライセンスも用意
レノボとNTTコミュニケーションズがなぜ? 「GIGAスクールパック」の背景に迫る
NECレノボと東京書籍が学校用のプログラミング教材を開発 2020年8月提供開始
キーボードがちょっと変わった? 「ThinkPad X1 Carbon Gen 10」を試す(前編)
変わらず、変わってきた「ThinkPad」 30周年記念モデルは出る? 大和研究所のリーダーに聞くCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.