Googleの「Nest Cam(屋内用/電源アダプター式)」は、屋内利用に対応したネットワークカメラだ。同社のネットワークカメラは、屋外監視用のバッテリー駆動モデルが知られているが、こちらはバッテリーを搭載せず、有線ケーブルで使用する屋内向けのモデルで、サイズも一回り小さいのが特徴だ。
本製品は新製品ではなく日本では2021年発売のロングセラーモデルだが、今回実機を購入したので、Amazonの「Ring」シリーズとの比較も踏まえつつ、改めて機能や使用感をチェックしていく。
筆者が今回この製品を購入したのは、これまで使っていた他社のカメラが故障したのが直接のきっかけだ。さまざまな選択肢の中で本製品をチョイスしたのには、2つの理由が存在する。
1つは、現在既にGoogle Nest Camの屋外用のバッテリー駆動モデルを使用しており、安定性の高さを実感していることだ。最近のネットワークカメラは5千円を余裕で切るほど低価格化が進んでいるが、いざ使ってみるとモーション検知や通知機能が不安定だったり、設定項目に欠けがあったりと、欠点を抱えていることが多い。
しかしこのGoogle Nest Cam(の、少なくともバッテリー駆動モデル)は、モーション検知回りの機能は充実しており、通知も取りこぼしがなく安定している。それらを日々実感していることから、安定性を優先してチョイスしたというわけだ。実売価格は1万2300円と、他社製品よりも割高だが、信頼性には代えられない。
もう1つは、前述のバッテリー駆動モデルの利用にあたって契約している有料プラン「Nest Aware」が、台数制限のないプランであることだ。ネットワークカメラに付随する各社の有料プランは、1台ごとに課金される場合もあれば、設置場所によって課金される場合があり、GoogleのNestシリーズやAmazonのRingシリーズは、後者の価格体系を採用している。
つまり、台数を追加しても料金は変わらないわけで、既に契約済みであれば運用コストを下げられるというわけだ。筆者はAmazonのRingシリーズも有料プランを契約して使用しているが、今回の設置先では機材をGoogleで統一しているため、そちらをチョイスした形になる。
早速、実機を見ていこう。
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