先に書いた通り、HealthConnectアプリで設定を行うと、VivoWatch 5のホームボタン長押しで現在地などを緊急連絡先に送信できる。ただし、この機能はかなり限定的だ。というのも、メッセージはSMSやメールではなく、HealthConnectアプリ内で送信される。このため、緊急連絡もHealthConnectをインストールしておく必要があり、その利用にはASUSアカウントの登録が必要だ。
もともとは、家族や親しい友人とグループを作り、計測したデータ共有する機能を利用したものである。離れて暮らす家族の健康データをチェックしたりできる便利な機能だが、緊急メッセージは、せめてメールで送信するなどアプリがなくても使えるようにしてほしいところだ。
気になるバッテリー持ちに関してだが、2日間使ってみたところ、残量が75%となっていた。公称では通常使用で最大10日間となっているので、概ねそれくらいは持ちそうだ。
なお、VivoWatch 5の充電は背面にあるポゴピンで行う。大抵のスマートウォッチは、この部分がマグネットになっているが、VivoWatch 5はかなりしっかりした差し込み式になる。
また、装着時にはこの端子を保護するために、ゴム製のキャップが付けられるようにもなっている。キャップを紛失してしまうことを考慮してか、パッケージには3つ付属していた。
単に睡眠データや心拍、日々の活動量の確認というだけであれば、1万円程度の安いスマートウォッチやフィットネスバンドでも十分な機能を備えたものもある。しかしVivoWatch 5の大きな魅力は、PTTの自動計測と言えるだろう。擬似的、かつ医療機器ではないのであくまでも目安にしかならないとはいえ、血圧(PTT指標)を自動計測できるのは健康管理という点では非常に役立つ。その意味では、若い世代よりも健康が気になり始めた中高年以上にこそ使ってほしいスマートウォッチだ。
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