VivoWatch 5は、「ウェアラブルヘルストラッカー」と銘打っているだけあり、健康管理機能が充実している。心拍測定や血中酸素濃度(SpO2)、睡眠計測はもちろんのこと、体表温度、ストレス状態などの測定も可能だ。
そんなVivoWatch 5の1番の特徴と言えるのが、脈拍伝播時間(PTT:Pulse Transit Time)の計測だ。これはVivoWatch BPやSPでも対応していたが、簡単に言うと血液が心臓の左心室から指先に到達するまでの時間を指す。
このPTTと腕の長さ(血管の距離)を利用すると、脈波伝播速度(PWV:Pulse Wave Velocity)が求められる。血管が硬いほどこの速度が速く、血管が柔らかいとゆっくりとなる。これを利用することで、擬似的に血圧(PTT指標)を求めることができる。VivoWatch 5では、身長や体重/年齢/性別などのデータから、腕の長さを推測してPWV計測に利用しているという。
なお、PTT計測のため、最初に信頼できる血圧計で較正を行う必要があり、その後は毎月校正を行うことが推奨されている。
一度手動でPTT計測を行ってしまえば、後は定期的(約1時間毎)に背面のセンサーを利用して自動で計測してくれる。もちろん、任意のタイミングでも計測可能だ。
ただ、この任意タイミングのPTT計測には、少々難儀した。筆者のやり方が悪い、あるいは指先が乾燥しているなど個人差もあると思うが、2〜3回試して1回成功するかどうかというレベル感だ。頻繁に行う必要がないことではあるが、繰り返し失敗することのストレスで血圧が上がるのではと思ってしまう。
健康のためには、適度な運動もかかせない。VivoWatch 5では一般的なエクササイズの計測にも対応している。最近のスマートウォッチでは、「何十種類のエクササイズに対応」と謳うものも少なくないが、VivoWatch 5はその点は控えめだ。
運動の種類としては、「屋外(ランニング)」「屋内(ランニング)」「水泳」「ウォーキング」「サイクリング」「ヨガ」「コア」「ストレッチ」「ダンス」「Gym」「Exercise Bike」の11種類に対応する。
特に屋外やサイクリング、ウォーキングなどに関しては、内蔵GPSによりルートの記録も可能だ。記録したルートは、HealthConnectからGoogleマップに重ねて確認できる。
最後に、その他の機能やバッテリーの持ちをチェックしよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.