学生の3人に1人が夏休みの宿題に生成AIを活用し、8割が「宿題がはかどった」と感じている──スマートフォンアプリ情報サイト「Appliv(アプリヴ)」を運営するナイル(品川区)がそんな調査結果を発表した。
調査によれば、夏休みの宿題があると答えた学生の男女533人のうち、34.1%(182人)が生成AIを活用したという。
使われたツールは、多い順に「ChatGPT」(134人)、「Bard」(33人)、「Bing Chat」(31人)、「AIチャットくん」(26人)、「Perplexity AI」(25人)、「宿題ポケット」(25人)、「Stable Diffusion」(21人)、その他(7人)だった。
ツールの使い方は、ネット上の記事やブログを読んだり、YouTubeなどにアップロードされた解説動画を見たり、学校で質問したりしたという。
生成AIを活用した宿題は、「論文やレポートの執筆」(103人)、「数学の問題を解くこと」(65人)、「読書感想文の作成」(48人)、「特定の分野に関する調査・分析」(46人)、「外国語の翻訳や文法確認」(41人)、「プログラミングなどの作成・確認」(32人)、「画像作成などの芸術に関する課題」(25人)、「プレゼンテーションの資料作成」(23人)、その他(5人)となっている。
実際に生成は宿題に役立ったのかについては、生成AIを活用した人の85.7%が「宿題がはかどった」と感じたという。要因として「情報収集を効率的に進められた」(94人)、「複雑な問題を簡単に解決できた」(65人)、「文章の質が向上した」(58人)といった理由が挙がっている。
一方で、宿題がはかどらなかったと答えた人は「生成AIの回答や提案が不正確だった」「自分の学習理解が浅くなった」「情報の信頼性に疑問を感じた」「操作が難しかった」「得られる情報が宿題に合わなかった」としている。
夏休みの宿題に生成AIを活用することについて、学校や保護者から使用を制限されたという人は32.6%、制限されたなかった人は67.4%と、肯定的な意見が上回った。
調査は8月24日から30日の間、夏休みの宿題があった10〜20代の男女533人を対象にApplivのサイト上で実施したもの。
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