Intel“逆襲”の鍵はやはり「AIプロセッサ」か 次世代CPU「Core Ultra(Meteor Lake)」を解説(後編)(2/4 ページ)

» 2023年09月22日 18時50分 公開
[西川善司ITmedia]

強化された「ディスプレイエンジン」「メディアエンジン」

 SoC Tileには、LP EコアやNPU以外にも、PCを構成する上で重要な機能が搭載されている。映像出力回りをつかさどる「Xe Display Engine」と、動画のエンコードやデコードを担う「Xe Media Engine」は、その典型例だ。

 いずれのエンジンも、名前に自社製GPUアーキテクチャである「Xe(エックスイー)」を冠しているが、Graphics Tile(GPU)には搭載されていない。I/O Tileにある映像出力インタフェースを含めて、あえて“分散”させている。

分散してます Meteor Lakeでは、グラフィックス回りの機能を意図的に“分散”させている

Xe Display Engine:最新の映像出力規格も対応

 Xe Display Engineは、先述の通り映像出力回りの制御を担う。ただし、ディスプレイ出力インタフェースはI/O Tileに搭載されている。

 映像出力は、最新の「HDMI 2.1」や「DisplayPort 2.1(最大20Gbps×4レーン=80Gbps)」に対応している。超高解像度/超高リフレッシュレートの映像出力も可能で、以下のような映像フォーマットに対応している(一部はデータを圧縮した上で伝送される)。

  • 8K(7680×4320ピクセル)/60Hz/HDR
  • 4K(3840×2160ピクセル)/60Hz×4画面
  • フルHD(1920×1080ピクセル)/360Hz
  • WQHD(2560×1440ピクセル)/360Hz
Display Engine Xe Display Engineは、I/O Tileにあるディスプレイ出力インタフェースと協調して映像出力回りをつかさどる
対応フォーマット ディスプレイ出力は最新規格に対応している

Xe Media Engine:AV1のデコード/エンコードにも対応

 Xe Media Engineは、最大で8K/60fps/HDRのデコードとエンコードに対応する。対応コーデックは「VP9」「H.264(MPEG-4 AVC)」「H.265(HEVC)」だけにとどまらず、「AV1」のデコードとエンコードにも対応している。

 機能面から見ると、最近の独立GPUに統合されたメディアエンジンに見劣りしないスペックだ。

Media Engine Meteor Lakeでは、メディアエンジンをGraphics Tile(GPU)から分離する形で設置している
コーデック デコード、エンコード共に「8K/60fps/HDR」に対応。独立GPUに見劣りしないスペックを備えている

 SoC Tileには他にも、DDR5/LPDDR5(X)規格のメモリに対応する「メモリインターフェース」、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)/Wi-Fi7(IEEE 802.11be)規格に対応する無線LANやBluetooth 5.xなど、無線通信をつかさどる「無線通信ブロック」などが統合されている。詳細な機能については、I/O Tileの解説の節に掲載する模式図で確認してほしい。

 続けて、GPUコアを内包するGraphics Tileの説明に進もう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月25日 更新
  1. 画面が伸びる! 勝手に回る! デジタル文房具の未来を拓くLenovoの“変態ギミック”搭載PC 3選 (2026年02月23日)
  2. 羊の皮を被った赤い狼 日常に溶け込む“ステルス”デザインにRTX 5070を秘めたゲーミングノート「G TUNE P5(レッド)」レビュー (2026年02月24日)
  3. AI故人との対話は「1年」まで?――開発者があえて「卒業」を推奨する理由 (2026年02月24日)
  4. パーツ高騰の救世主? 実売6000円弱のコンパクトPCケースや1.4万円のIntel H810マザーが話題に (2026年02月23日)
  5. 16GB版と8GB版のすみ分けが進むRTX 5060 Ti――HDD「完売」報道の影響は? 今週末のアキバパーツ事情 (2026年02月21日)
  6. モニター台とドッキングステーションが合体した「Anker USB-C ハブ 10-in-1 Monitor Stand」が28%オフの1万7990円で販売中 (2026年02月20日)
  7. マウスの概念が変わる! ロジクールG「PRO X2 SUPERSTRIKE」が切り開く“身体感覚”と直結する新たなクリック体験 (2026年02月18日)
  8. 攻めの構造と98%レイアウトの賛否はいかに? ロジクールの“コトコト”キーボード「Alto Keys K98M」を試す (2026年02月25日)
  9. AIツールやショートカットを爆速で操れる「ロジクール MX MASTER 4」がセールで1万7910円に (2026年02月24日)
  10. ルンバが日本のために本気を出した! 「Roomba Mini」が示す“小が大を兼ねる”新基準とは (2026年02月21日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年