オリジナルのSXSWはもちろん、今回のSXSW Sydney 2023には、「Z世代(Gen Z)」とも呼ばれる若者世代が多くやって来る。日本でいうと「ニコニコ超会議」みたいな雰囲気だというと分かりやすい。
そんなこともあり、若者をターゲットとする出展も少なからず見受けられる。グッズを配ったり、新製品をアピールしたりと、ファンを増やすことを目的としてさまざまな展示が見受けられる。
日本企業も例外ではなく、サントリーが「-196 DOUBLE LEMON」の自動販売機を模した巨大なブースを設置していた。この製品は日本において「−196℃ ストロングゼロ〈ダブルレモン〉」として販売されているものの海外版で、オーストラリアのRTD市場(※1)における戦略製品として位置付けられている(参考リンク)。
(※1)Ready-To-Drink:氷や割物なしで、そのまま飲めるアルコール飲料の総称
Amazonは有料サブスクリプションサービス「Amazon Prime」をアピールするためのブースを出展。アイスクリームを無料で食べられる券を配ることでブースの“中”へ誘導を図っているのが印象的だった。
ブースの内部では、新製品である「Fire TV Stick 4Kシリーズ」など、Amazonの一般消費者向け製品が展示されていた。
一方、オーストラリア陸軍もブースを構えていた。ブース内には軍用車が展示されていたり、ヘリコプターのシミュレーターで飛行訓練を行えたり、「防衛用ロボット犬」のコンセプトモデルを見たりできた。
もちろん、出展の主な目的は「集う若人」に陸軍への参加を呼びかけることである。この辺も、ニコニコ超会議的要素だろう(ニコニコ超会議には自衛隊が出展している)。
この他にも、「SnapChat」や「Porsche(ポルシェ)」など、いろいろな企業がブースを出展していた。PC関連では、HPとIntelが若者向けの共同ブースを構えた。
各企業は工夫を凝らした展示を行って、若者の心をつかもうとしていた。
最後に、PCメーカーを含むIT関連企業のブースやイベント紹介しよう。
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