PFU「HHKB Studio」の誕生背景 企画開発に5年もかかったワケと米国で開発した理由(3/3 ページ)

» 2023年10月27日 12時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
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HHKB Studioのターゲットユーザーは?

 HHKB Studioの想定ターゲットは、ずばり「ソフトウェアエンジニア」と「コンテンツクリエイター」だ。もう少し具体的にいうと、コーディングや画面(UI/UX)設計、ドキュメント編集などに従事するエンジニアと、動画/画像/音楽/Webコーディング/VR/生成AIなどのコンテンツを作成するクリエイターをメインターゲットに据えているという。キースイッチをリニアタイプのメカニカルスイッチとしたのも、ターゲットユーザーを考慮した結果とのことだ。

 販売台数の目標は「3年間で4万台」で、販売構成比は「日本と米国で半々(50:50)を狙っている」。PFUは米国のスキャナ市場では一定のプレゼンスを得ているが、キーボード(HHKB)は「知る人ぞ知る」製品となっている。米国のチームが主導して開発した本製品を通して、HHKBのプレゼンスを高めていきたいとのことだ。

 ポインティングスティックやジェスチャーパッドなど、HHKB Studioはコンパクトなボディーにさまざまな機能を詰め込んだ。その結果、先述の通りHHKBとしては“ヘビー”な製品となってしまったことは事実。持ち運ぶことを考えるちょっと厳しいことは事実なので、この点が今後の課題といえよう。

 往年のファンがどのような反応を示すのか、はたまたターゲットであるソフトウェアエンジニア、コンテンツクリエイターに刺さるのか、注目していきたい。

買う前に試せる取り組みも

 なお、HHKB Studioの実機は、ゲオが運営する「ゲオあれこれレンタル」で貸し出される他、HHKB Professionalシリーズを常設展示している店舗でも使える形で展示される。加えて、ガジェットの体験店舗「b8ta Tokyo - Yurakucho」(東京都千代田区)でも10月26日〜2024年1月25日の機関限定で展示される。

 買う前に試したいという人は、これらの取り組みもチェックしたい。

HHKBStudio PFU 発表会 キーボード HHKB Professionalシリーズを展示する常設の「タッチ&トライスポット」においてHHKB Studioが順次展示される
HHKBStudio PFU 発表会 キーボード 「b8ta Tokyo - Yurakucho」(東京・有楽町)でも期間限定で展示される
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