HHKB Studioの想定ターゲットは、ずばり「ソフトウェアエンジニア」と「コンテンツクリエイター」だ。もう少し具体的にいうと、コーディングや画面(UI/UX)設計、ドキュメント編集などに従事するエンジニアと、動画/画像/音楽/Webコーディング/VR/生成AIなどのコンテンツを作成するクリエイターをメインターゲットに据えているという。キースイッチをリニアタイプのメカニカルスイッチとしたのも、ターゲットユーザーを考慮した結果とのことだ。
販売台数の目標は「3年間で4万台」で、販売構成比は「日本と米国で半々(50:50)を狙っている」。PFUは米国のスキャナ市場では一定のプレゼンスを得ているが、キーボード(HHKB)は「知る人ぞ知る」製品となっている。米国のチームが主導して開発した本製品を通して、HHKBのプレゼンスを高めていきたいとのことだ。
ポインティングスティックやジェスチャーパッドなど、HHKB Studioはコンパクトなボディーにさまざまな機能を詰め込んだ。その結果、先述の通りHHKBとしては“ヘビー”な製品となってしまったことは事実。持ち運ぶことを考えるちょっと厳しいことは事実なので、この点が今後の課題といえよう。
往年のファンがどのような反応を示すのか、はたまたターゲットであるソフトウェアエンジニア、コンテンツクリエイターに刺さるのか、注目していきたい。
なお、HHKB Studioの実機は、ゲオが運営する「ゲオあれこれレンタル」で貸し出される他、HHKB Professionalシリーズを常設展示している店舗でも使える形で展示される。加えて、ガジェットの体験店舗「b8ta Tokyo - Yurakucho」(東京都千代田区)でも10月26日〜2024年1月25日の機関限定で展示される。
買う前に試したいという人は、これらの取り組みもチェックしたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.