プロナビ

なぜ高い? 59万円超のフォルダブルPC「ThinkPad X1 Fold 16 Gen 1」の秘密に迫る:発表から約1年(3/4 ページ)

» 2023年11月29日 17時30分 公開
[井上翔,ITmedia]

付属のBluetoothキーボードも改良 自立スタンドが新たに付属

 先代の日本向けモデルでは、Bluetooth接続のミニキーボードが付属していた。このミニキーボードは本体に挟み込んで持ち運べるというメリットがある一方で、ThinkPadのアイデンティティーでもある「TrackPoint」を備えないという問題を抱えていた。ユーザーからも「なぜキーボードにTrackPointがないのか?」という声が多く寄せられたという。

 そこで、ThinkPad X1 Fold 16 Gen 1のBluetoothキーボードにはTrackPointを搭載した。このTrackPointは新しいThinkPad Zシリーズで初実装された「Communication Quick Menu(コミュニケーションクイックメニュー)」の表示にも対応している。

 なお、このキーボードにはTrackPoint用のクリック/スクロールボタンは備えられていない。ThinkPad Zシリーズと同様に、タッチパッドの上部がクリック/スクロールボタンを兼ねる形となる。このタッチパッドは感圧センサー付きで、押し込んだ強さを検知できるようになっている。

 また、LEDバックライトの実装、キーストロークの深化(約1mm→約1.3mm)、Windows Hello対応の指紋センサー(Match on Chip対応)の搭載など、TrackPoint以外のリクエストの多かった要素も取り込んでいる。

キーボード 付属するBluetoothキーボードは、ユーザーからのフィードバックを反映した改良が施された。特にTrackPointと指紋センサーの搭載は、リクエストが多かったそうだ
実機 米国英語(US)配列のBluetoothキーボードの実機。日本向けの固定構成モデルには約1年前にも展示されていた日本語配列のものが付属するが、直販サイトのカスタマイズ(CTO)モデルではUS配列に変更できる

 先代は本体の背面パネルの一部が自立スタンドとして利用できたが、構造変更もあって本機ではその機能が省かれている。その代わり、新たな本体の付属品として「分離型スタンド」が用意された。

 このスタンドはBluetoothキーボードと一緒に本体に磁石でくっつけられるようになっており、本体と一緒に持ち運びやすくなっている。ランドスケープ(横長)とポートレート(縦長)のどちらでも支持できるようになっており、ディスプレイの角度を115〜135度の範囲で付けられるようになっている。

 レノボ・ジャパンの塚本泰通常務(大和研究所 サイトリーダー)のお勧めは「ポートレートモード」で、画面の上半分にビデオ会議(Web会議)アプリを表示しつつ、下半分に他のウィンドウを表示しておけば、「良い姿勢でビデオ会議に参加できる」。

 ビデオ会議中に手書きメモを取りたい時はミニクラムシェルモードが良いという。普段は画面の下半分(ランドスケープモード時の右側)にBluetoothキーボードを置いて作業をしつつも、キーボードをどかしてペンを用意すれば、メモをサッと取れる。これは思った以上に便利そうだ。

スタンド 構造変更に伴い、自立スタンドは外付けとなった
塚本常務お勧め 塚本常務がお勧めするポートレートモード。本機はポートレートモード時にWebカメラが上方に来るように設計されているので、一般的なノートPCと比べて「姿勢よくカメラに写る」ことを実現しやすい
塚本常務お勧め ミニクラムシェルモードもお勧めだという。適当な手書き対応のメモアプリを起動しておけば、Bluetoothキーボードをどかしてメモを取れる。確かにこれは便利だと思う

 本機では、他のThinkPadと同様にサステナビリティーへの取り組みを強化している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月26日 更新
  1. Anthropicが常時稼働するエージェント「Claude Duet」を発表/AMDとIntelが協業 PyTorchのx86 CPU最適化を「oneDNN」に一本化 (2026年10月25日)
  2. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  3. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  4. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  5. 定格1650Wの7.5万円電源&Noctuaファン採用の異常検知アダプターが登場! (2026年10月24日)
  6. エイサー、Ryzen 3/5を搭載したコンパクトデスクトップPC Amazon専売モデルも用意 (2026年10月23日)
  7. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  8. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  9. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  10. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー