プロナビ

ビジネス利用に最適化された生成AI「Amazon Q」登場 月額20ドルから

» 2023年11月30日 18時45分 公開
[井上翔ITmedia]

 Amazon Web Services(AWS)は11月29日(米国太平洋時間)、ビジネス利用に最適化された生成AI(人工知能)ベースのアシスタントサービス「Amazon Q」を発表し、同日からプレビュー版の提供を開始した。ライセンス料金は、通常の「ビジネスプラン」が1ユーザー当たり月額20ドル(約2900円)、ITプロフェッショナル/開発者向けの「ビルダープラン」が1ユーザー当たり月額25ドル(約3700円)で、他社の同種サービスと比べると安価に設定されている。

Amazon Q AWSがリリースする「Amazon Q」
AWSによる「Amazon Q」の概要動画

Amazon Qの概要

 Amazon Qは、Webブラウザからプロンプト(文章)を入力すると、企業ごとに蓄積してきた各種データを参考にして、関連性の高い回答や提案を表示してくれるサービスだ。仕事で作成する文章の提案や、自分で作った文章の要約など、日常業務を支援する機能も搭載されている。AWS自身に関する質問も受け付けてくれるという。

 自社のAmazon S3の他、Salesforce、Google ドライブ、Microsoft 365、Gmail、Slack、AtlassianやZendeskなど40を超えるアプリケーションとのコネクター(連携機能)も用意されており、企業で導入済みの各種ビジネスアプリとの連携も可能だ。

トップ画面 Amazon Q(プレビュー版)のトップ画面。下方のテキストボックスに直接プロンプトを入力して質問や指示を投げかける方法の他、上方のメニューから選んでタスクを始めることも可能だ
AWS AWSのコンソール画面でもAmazon Qは利用できる。AWSに関する質問も受け付けてくれる

 Amazon Qは、AWSが提供するビジネスインテリジェントツール「Amazon QuickSight」やコンタクトセンターサービス「Amazon Connect」との連携も可能で、ビジネス分析や顧客対応の手間を減らすこともできるという。

Amazon QuickSight Amazon QuickSightとAmazon Qを連携させれば、このようなビジネスインサイト(分析)をプロンプトから生成することもできる。わざわざデータを収集して成形する必要もない
Amazon Connect Amazon Connectと組み合わせると、チャットボットの生成もできる

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年02月08日 更新
  1. 両手に収まる小さなPCにUSB4とOCuLinkで外付けGPUをつないでみた 「AYANEO AG01 Starship Graphics」の性能をじっくり検証 (2025年02月06日)
  2. 瑞起がミニPC「X68000 Z2」をクラウドファンディング限定で販売 大型化で接続可能なデバイスが増加 ハイスペックモデルも 2台セットは最大68万円 (2025年02月07日)
  3. GIGA 2.0はどうなっている? 5年間の“経験値”を元にレノボが「Lenovo GIGA School Edition」を提供開始した理由 (2025年02月07日)
  4. 「ASUS Zenbook SORA」が日本にフォーカスした理由 薄くて軽くて長時間駆動に現役大学生も夢中 (2025年02月05日)
  5. ウエスタンデジタルの新型PCI Express 4.0 SSD「WD_BLACK SN7100」を試す パフォーマンスは良好でノートPCへの組み込みにお勧め (2025年02月05日)
  6. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  7. 「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」の既知の不具合まとめ【2025年1月14日現在】 (2025年01月14日)
  8. AYANEOが宇宙に進出!? 地上で“爆速”を実現するかもしれない「AYANEO AG01 Starship Graphics Dock」開封レビュー (2025年01月24日)
  9. ラトックシステム、VHSビデオなど各種アナログ映像をデジタル化できる変換レコーダー (2025年02月07日)
  10. 【動画あり】「DASUNG133 REVO」はテキスト入力を行う最高峰の環境を構築できる13.3型のE Inkモバイルディスプレイだ (2025年02月06日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2025年