OCuLinkで外部GPUも使える小型PC「Minisforum UM780 XTX」の純粋なパフォーマンスを検証する(3/3 ページ)

» 2023年12月13日 12時00分 公開
[Yukito KATOITmedia]
前のページへ 1|2|3       

小型のサーバマシン、LLMマシンとして使うのもあり?

 これは一部の方に限られるかもしれないが、自宅でサーバを運用している「自宅サーバ勢」という界隈(かいわい)が存在している。かくいう筆者もその内の1人で、自身の知識の向上や技術的な検証をするために数台のPCをサーバ機として運用している。

photo 「UM780 XTX」の背面。2.5G LANを2つ搭載している
photo 前面に電源ボタンと各種ポートを搭載している
photo 右側面は排熱で大きく開口している
photo 左側面も同様だ

 一人暮らしであれば、そこまで気にする必要もないのだが、結婚して家族が居るとなかなか理解されず、「複数台PCが必要なのか」「邪魔だ」などと散々な目に遭いがちだ。

 小型PCであればそこまでスペースも取らないし、消費電力もデスクトップPCやラックマウントサーバと比べると非常に小さい。しかし、大抵の場合、LANは1つしか搭載していないことがほとんど。最低でも2口は欲しいところだが、UM780 XTXは何と2.5GbE対応のLAN端子が2基搭載されている。

 搭載されているNICはIntel製ではなく、RealTek製のRTL8125ではあるものの、VMwareのESXi 6.x/7.x向けのコミュニティー製ドライバが用意されているので、少し導入は面倒くさいものの動作させることは可能だ。もちろん、Proxmox VEでも問題なく動作するため、自宅サーバ用としてはかなり重宝する仕様だ。

 さらにありがたいことに、SO-DIMMスロットが2つ搭載されており、最大で96GBまでサポートされていて、かつM.2 2280 PCIe 4.0 SSDが2枚搭載できる。パフォーマンスについても特に問題ない。

 自宅サーバ観点で書いてみたが、最近流行のLLM(大規模言語モデル)用小型マシンにも持ってこいだと筆者は考える。当初、LLMはGPUありきで進んでいたが、最近ではCPUで動く超軽量モデルがリリースされているので、入門当初はCPUのみで利用してある程度知見がたまってきて、より高度なことを手元で実行したい場合は、OCuLinkを使って外付けGPUを導入するなんて事もできる。

より幅広い拡張性を備え、一般利用も”逸般”利用にももってこいな1台

 搭載されているAPUはZen 4世代の8コア16スレッドのノートPC向けのハイエンドモデルを搭載しており、内蔵グラフィックスも軽いゲームであれば快適にプレイできる上で、メモリは最大96GBまで搭載でき、しかもM.2 SSDを2基搭載可能だ。

 さらにはOCuLinkを使って、外付けGPUを接続しさらにグラフィックスパフォーマンスを向上できるといったように、約182(幅)×159(奥行き)×120(厚さ)mmの本体サイズからは考えられないほど幅広い拡張性を持つ。

 それでいて、2.5G LANを2つ搭載しているので、幅広い拡張性と幅広いニーズに応えられるという一般利用にも、“逸般”利用にももってこいな1台が定価で9万5980円から購入できるのはなかなか強烈といえるだろう。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年01月04日 更新
  1. 充電ストレスからの解放! 「Apple Watch Ultra 3」を選んだ理由と実機を使って分かったこと (2026年01月03日)
  2. 「35歳以下は節約しか知らない」 シャープが“野性味”を取り戻すために選んだ、オール日本人体制への回帰 (2026年01月01日)
  3. イヤフォン連携&文字起こし無料! 無線機能を省いて物理ボタン搭載の異色AIレコーダー「HiDock P1」実機レビュー (2026年01月04日)
  4. クルマは95%の時間停まっている――シャープが挑む「部屋になるEV」と、大阪・堺筋本町への本社移転が示す覚悟 (2026年01月02日)
  5. アイ・オー・データが「Amazon 初売り」に参加 ゲーミングディスプレイやスティックSSDなどがお買い得 (2026年01月03日)
  6. トラックボールの大定番がモデルチェンジ! 新「Expert Mouse TB800 EQ」(レッドボール)を試す (2025年12月29日)
  7. 家族4人で「XREAL One Pro」を使ってみた “推し活”からガチの格ゲーまで、視野角57度の魅力 (2025年12月30日)
  8. 現役情シスの2025年ベストバイ 外付けGPUボックスで脱・デスクトップ、そして“ZUNDAルーター” (2025年12月30日)
  9. 新しい年をいい音で始めよう――エージング用の音源セットもあるゼンハイザーのオーディオ機器がお得 (2026年01月03日)
  10. 光学ドライブをあきらめない! 2026年に向けた「手持ちパーツ流用」で安くPCを延命/自作ガイド (2025年12月31日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年