PCを所持しての遠征が増えたことをきっかけに導入したのが、アイ・オー・データ機器のセキュリティUSBメモリ「ED-HB3」だ。本体にテンキーを備え、単体でロックの解除が行えるという製品である。
筆者はPCで利用するデータのほぼ全てをクラウドで同期しているが、今まさに作業中のデータだけは、使い勝手を重視してローカルに保持している。これらはバックアップの対象から外れるため、遠征時だけはローカルフォルダーごとUSBメモリにコピーし、携行するのが常だ。手動バックアップというのも今どきアナログだが、こうしておけば移動中にPCが壊れても、別のPCで作業を続行できる。
ただしこの場合、USBメモリの盗難や紛失によるデータの流出リスクはあるので、USBメモリは暗号化に対応している必要があり、本製品を導入するに至った。決め手となったのは、本体に搭載したテンキーでロックを解除できるため、OS不問で利用できることだ。
Windowsマシン限定で利用するのであれば、一般的なハードウェア暗号化USBメモリで十分だが、緊急事態ともなると必ずしもそうとは限らない。また印刷データを持ってコンビニに駆け込み、プリントするという用途に使う可能性もある。本製品は本体のテンキーでロックを解除すれば、通常のUSBメモリと同様に扱えるので、Windows以外のOSや、コンビニ店頭の複合機でも、ロックが掛かっていて使えず困るということがない。
容量8GBモデルで実売8千円台とコスパは決して高くないが、ポータブルSSDなどを引っくるめても、筆者が意図した使い方には対応できるのは本製品しかなく、購入後も想定通りに活用できている。同社製品の中でもかなり地味な存在で、モデルチェンジも長らく行われていないようなのだが、その利便性の高さがもっと知られてもよい製品だ。
続いては、ネットワークカメラ部門だ。
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