部屋で快適に仕事をするためには、冷暖房はこだわりすぎて困ることはない。冬場に足元を温めてくれるパネルヒーターを複数製品使い比べ、ベストだと判断したのが、テーブルやデスクの天板に貼り付けて使えるクレオ工業の「KH1800」だ。「デジタル仕事道具」というくくりからはやや外れるが、仕事部屋の快適化グッズの1つとして紹介する。
テーブルやデスクの天板に貼り付けるパネルヒーターの利点は、足元の姿勢を問わず利用できることだ。こういったパネルヒーターには、足元に自立させて3方向から覆って温めるタイプが有名だが、筆者はチェアに座って足を前方に投げ出す姿勢で作業することが多く、足先が当たってしまう自立タイプは向いていない。
結果的に、足先は別の方法で温めることを前提に、天板裏に貼り付けて太腿を温めてくれるタイプが、筆者にとってベターという結論に至った。同種のパネルヒーターはOEM品を除けば国内で3〜4種類が流通しているが、ベストチョイスとしたクレオ工業の製品は、3時間が経過すると自動的にオフになるタイマーを搭載するのが大きな特徴だ。
他社製品の中には人感センサーを備え、離席するとオフになるタイプもあるが、こまめに離席する場合は暖房効率があまりよくない上に、筆者が試した範囲では、人感センサーもうまく反応しないことが多い。もしかするとオンになったままなのでは……という不安がつきまとうのは、不在にする場合には致命的だ。
その点、本製品は3時間が経つと強制的にオフになり、外出時はもちろん就寝時にうっかり消し忘れても大丈夫という安心感がある。また実際に使っていると、作業に没頭しすぎてオフになったことに気づかないこともあり、必須と思い込んでいたが実は暖房が不要だった時間帯が可視化できるのも面白い。
ネックとなるのは、温度調節の機能がないこと、奥行きがあるせいで市販のデスクに取り付けようとすると手前がはみ出る場合があることで、それらが改善されればさらに使い勝手はよくなるだろう。2022年冬に大活躍してくれたこの製品、2023年も既に欠かせない存在になっており、春先まで変わらず活躍してくれそうだ。
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