購入したのは2022年だが、2023年になって利用頻度が増したのが、手書きに対応したKindleの大画面モデル「Kindle Scribe」だ。
E Ink電子ペーパーに対応したKindleの大画面モデルという触れ込みで登場した本製品だが、筆者の利用環境ではいまひとつハマるシーンがなく、電子書籍ユースではしばらく死蔵してしまっていた。それを改めて使い始めるきっかけとなったのは、日常生活の中に手書きが必要と感じたことだ。
今、筆者は原稿執筆を始めとする日常のテキスト入力を、音声入力とキーボードで分担して行っているが、漠然としたアイデアをまとめる場合は、やはり手書きの方がまとめやすく、それらをデジタルで行おうとした場合、それまで利用頻度が高くなかったKindle Scribeに白羽の矢が立ったというわけだ。
本製品の手書きノート機能は、同等製品やアプリと比べてそれほど多機能ではないが、シンプルで分かりやすく、保存すればクラウド経由でスマホのKindleアプリで参照可能になる利点がある。部屋に合った家具の寸法などを書き留めて、それを店頭で参照しながらサイズの合った製品を探す用途にはぴったりだ。もちろんタスク管理などにも使える。
こういった手書き機能は大画面モデルだけではなく、8型前後のデバイスにもあってほしいところだが、ラフにアイデアを書き殴る用途ならば、画面が大きい10.2型の本製品の方が、特性的にも向いている。これらに慣れたところで、Kindleの小型モデルにも手書き対応品が登場し、活用の幅が広がることを個人的にひそかに期待している。
続いては、USBメモリ部門だ。
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