続いては、日々の暮らしをワンランクアップさせつつ、時短も両立させてくれたアイテムだ。
フィリップス・ジャパンの電動歯ブラシ「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン 9000」は、豊富なシリーズの中で上位に位置するモデルだ。
同社製電動歯ブラシでおなじみのステイン(着色汚れ)やプラーク(歯垢)などを除去する4つのモード(クリーン/ホワイトプラス/ガムヘルス/ディープクリーンプラス)を備え、ブラッシングも強/中/弱の3段階から選べる多機能製品だ。
なぜ電動歯ブラシなのかというと、これまでダラダラと時間を掛けていた歯みがきが短時間で終わるようになり、しかも手順通りにキチンと磨くと味わえるツルツル感の舌触りがやみつきになるからだ。
特に歯垢の除去では、毎分3万1000ストロークの高速振動で汚れをたたき浮かし、横揺れで歯と歯茎の境目にある汚れを払い落とすのに加え、音波水流による水の圧力で汚れをかき出すのがウリだ。
実は数年前にも電動歯ブラシに挑戦したことがあるが、この“高速振動”がくすぐったく感じてしまい最初の壁を突破できなかった。本製品の使い出しも同様だったが、不思議と数回試すと慣れていることに気が付いた。
これは、最初の14回を通常より弱い振動でブラッシングしてくれる「イージースタート」機能によるもので、長年電動歯ブラシを訴求している(ソニックケアーは1992年に開発)メーカーならではの配慮だと感じた。
フィリップス・ジャパンのセミナーでは、「ゴシゴシこすらないで歯に当てるだけでOK」「ブラシは歯と歯茎に対して少し斜め(約45度)にして」「汚れが落ちにくい前歯の裏はブラシを垂直にしてブラシを左右に動かして」とポイントが指摘され、その通りにすると確かに仕上がりが違う。
これまでは歯医者の検診時に、力を入れて磨きすぎと注意されていたが、本製品にはブラシヘッドを歯に強く当てすぎると振動とサウンドで教えてくれる過圧防止センサーがあるので、非常に分かりやすく防止をしてくれる。
好みや機能に応じて選べるブラシヘッドが多数用意される他、Bluetooth接続をサポートしており、スマホに「Philips Sonicare」アプリを導入すれば、ブラシヘッドの摩耗などを視覚的にチェックしたり、正しいブラッシングのやり方を動画で確認できたり、ブラシヘッドなどのオプション製品を購入や自動購入設定(Amazonのみ)なども行える。
ブラシヘッド込みの重量は実測で140.5gと、一般的な歯ブラシに比べるべくもないが、強力な振動を支えるため強く握るのでそこまで重さは感じられない。何より、鏡と向き合いながら歯みがきをすることで集中して一気にできること(集中していないと、下顎部分に滞留した唾液が飛び散る悲劇が襲う)、1回の歯みがきでいかに過圧防止センサーを作動させないようにするかという、一種のゲーム要素にはまることで、結果的に歯みがきの短時間化とツルツルとした歯の舌触り/きれいな見た目を獲得できた。
脱マスク化の中で、オーラルケアを意識する人も増えているとのことなので、筆者のように電動歯ブラシで挫折を味わった人も、ぜひ1度試してみてほしいと言える製品だ。
最後に、2023年のアレコレをまとめた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.