2023年は、あらゆる業界や業種でAIという言葉が飛び交った。特にPC関連ではAMDの「Ryzen AI」やQualcommのPC向けSoC「Snapdragon X Elite」に続き、Intelも新しいモバイルCPU「Core Ultraプロセッサ」(開発コード名:Meteor Lake)を日本で正式に発表し、2024年は「AI PC」なるキーワードが飛び交うのは間違いないだろう。
一方で日常生活はPCだけで成り立っているわけでもなく、さまざまなアイテムが時には時短であったり、時にはワンランク上のサウンドを提供してリラックスさせてくれたりしている。これまでは機能や性能を重視しがちなアイテム選びだったが、コロナ禍を経てその軸がより喜びや驚きを感じさせてくれるものに変化していった感じだ。
ここでは、2023年に試した中で思わず人に伝えたくなるアイテムをいくつか取り上げたい。
もはや完全ワイヤレスイヤフォンが市民権を得て久しいが、数あるモデルの中で2023年に気になったのは充電ケースにタッチ操作対応の液晶ディスプレイを備えた日本HPの「Poly Voyager Free 60+ UC」と、ハーマンインターナショナルの「JBL TOUR PRO 2」だ。
完全ワイヤレスイヤフォンに慣れている人なら、「イヤーチップをタップすればある程度の操作ができるじゃん」と思うことも多いだろう。しかし、実際に運用してみるとスマホアプリを使わずに画面を見ながらさまざまな操作や設定変更が行えたり、リモコン的に扱えたりするのは便利だ。
特にハイレゾ対応をうたうわけではないが、音楽再生からビデオ会議の通話までそつなくこなせ、特にPoly Voyager Free 60+ UCはUSB接続の「BT700 Bluetoothアダプター」が付属しており、PCなどのデバイスに挿すだけでペアリング操作を行わずに利用できるので重宝する。
いずれも価格は高めだが、「この手が合ったか!」と目から鱗の体験を得られるはずだ。
そして個々で取り上げたいのは、ロジクールの「G FITS」だ。同社のゲーミングブランド「ロジクールG」シリーズでは初の完全ワイヤレスイヤフォンで、ブラックとホワイトの2色から選べる。ケース背面に充電用のUSB Type-C端子がある。ケース込みの重量は実測で57gだ
最大の特徴は、イヤーチップを各ユーザーごとに成型(最適化)できることにある。具体的には、同社傘下のUltimate Earsから発売された「UE FITS」をベースにしたものでだ。特許取得済みの独自技術「LIGHTFORM」を使って、イヤフォンのLEDを発光させることにより、約60秒でユーザーの耳の形状に即したイヤーチップができあがる。
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