改めて2023年を振り返ってみると、キーボードのメカニカルキースイッチがようやく花開いた印象だ。これまではキーボードマニアやゲーマーが注目していたり、マーケティングの視点でプッシュされていたりしていたが、10月に登場したPFUの「HHKB Studio」が登場し、ビジネスシーンでの利用にも注目が集まった。
HHKB Studioについては別途レビューでも触れる予定だが、採用している静音リニアスイッチは非常に静かで、その昔にメカニカルキースイッチの入力音で取っ組み合いのケンカ(音がうるさすぎて仕事にならない)が起きた現場を目の当たりにした身としては、隔世の感を禁じ得ないほどだ。
既にメカニカルキーボードは赤/青/茶/銀色などの軸の分類では表現しきれない状態にあり、ますます多様化していく中で新たな指標が見えてきそうだ。
また、ゲーミングディスプレイの普段利用の可能性にも改めた実感できた1年でもあった。1月にリフレッシュレート160Hzで色域もAdobe RGBやsRGB 100%以上のミニLEDパネル採用のディスプレイを買い増したが、劇的に目薬を差す機会が減った。
DisplayHDR 1000もサポートしており、ゲームだけでなく映像タイトルも快適に楽しめるようになったのが大きい。ゲーミングディスプレイは360Hzなど、より高リフレッシュレートをアピールするモデルもあるが、そこまでリフレッシュレーがシビアになるのはごく限られたユーザーだろう。基本スペックが高く、多機能なゲーミングディスプレイはビジネスシーンでもブラウザのスクロールが滑らかになったり、細かな調整が行えたりと大いに役立つ。
ゲーミングディスプレイも4Kの高解像度、画面サイズや湾曲、有機EL(OLED)や量子ドットなどのパネルなど徐々に選択肢が増えており、今後も注目していきたい。
冒頭でも触れたが、2023年はいわゆるAI機能が急速に広まり、身近な存在になりつつある。以前からAdobe Senseiにはお世話になっていたが、ついにCopilotW in indowsも提供され、“AI機能を使っている”といちいち気にしなくても、自然にAI機能を利用しているのが当たり前になるのも時間の問題だ。
こちらの記事にもあるように、2024年は大々的に「AI PC」がうたわれることになり、それらを活用するアプリやソリューションもより広まるだろう。
Windows 10の延長サポート終了もカウントダウンが始まっており、まだまだPC関連に注目が集まることになりそうだ。
※記事初出時、一部表記で誤りがありました。おわびして訂正します(2023年12月30日午後23時)
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