10月25日、PFUが同社製コンパクトキーボード「HHKB」を愛する人たちによる、HHKBを愛する人たちのためのユーザーイベント「HHKBユーザーミートアップ Vol.7」がベルサール神田(東京都千代田区)で開催された。
イベントの告知が行われたのは10月4日。参加申込をした人たちも「例年は12月なのになぜ……?」と思ったはずだが、その疑問は当日未明の発表で、歓喜に変化したことだろう。
熱気あふれる会場の雰囲気や特別講演、“あの人”の乱入もあったトークセッションなど、盛りだくさんでお届けする。
冒頭で、司会のPFU ドキュメントイメージング事業本部 販売推進統括部長 山口篤氏が「例年、12月に開催していたので、薄々感づいていた人もいるかもしれませんが、この会に申し込んだ皆様は、新製品が会場で待っているとは思わなかったことでしょう。運がいいですね」と場を暖めてから、「発表されたばかりのHHKB Studioをしっかりご理解いただくための会にしていきたいと思います」とあいさつした。
続けて、HHKBの生みの親である和田栄一氏(東京大学 名誉教授)からのビデオレターが流れた。
和田氏は「我々の回りにある道具や装置は、いろいろな機能を追加し、進化し、寿命を延ばしてきた」とビデオレターのテーマに触れてから次のように語った。
「自動車は、最初は走るだけの道具だったが、ワイパー、クラクション、ウィンカーなどが追加され、今ではぶつかる前に止まるまでになった。携帯電話も送話受話のみの機械だったのが、現在では万能情報処理ツールになった。Happy Hacking Keyboardも同様で、今回発表されたHHKB Studioではポインティングスティック、マウスボタン、ジェスチャーパッドなどが使えるようになり、万能の入力装置へと大変身した。携帯電話がスマートフォンになったように、スマートHHKBになったと思う」(和田氏)
ポインティングスティックが、画像処理作業に便利そうだと語った和田氏だが、「私は年とともにキーボードを酷使することが減ってきたし、画像処理もほとんどやっていない。だから、しばらくは(HHKB)Type-Sで十分です。しばらくは、これを使わせてもらいます。以上」と締めて、会場を盛り上げていた。
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