プロナビ

「HHKB Studio」の登場でヒートアップ! 思わず落合陽一氏も乱入した「HHKBユーザーミートアップVol.7」を冷静に振り返る(5/5 ページ)

» 2023年10月30日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
前のページへ 1|2|3|4|5       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

自分好みに変えられるHHKB Studioに触れた

 会場には、複数台のHHKB Studioを試用できるように配置されていた。普段、HHKB Professional HYBRID Type-Sを使っている筆者ではあるが、入力音が静かになったこと以外に違和感を覚えることはなく「あれ、これメカニカルキーだよね?」と思うほどであった。

HHKB Studio 英語配列 HHKB Studio 英語配列。実物では、キートップにある刻印は目立たず、ほぼ「墨」だ
初代HHKB 和田先生のサイン入り「初代HHKB」も展示されていた。こちらはメンブレン方式のキーだ

 HHKB Studioでは、キースイッチがメカニカルになったことで、キースイッチも(自己責任になるが)交換可能になった。例えば、小指や薬指を使うキーには、荷重の軽いものにする、などの変更が加えられる。

キーキャップを取り外す HHKB Studioのキーキャップは取り外せる。2024年3月までに予定されているキーキャップの3Dデータが公開されれば、自作キーキャップにより、さらに「自分色」に染められるだろう。なお、キートップ引き抜き工具は付属せず、リニアスイッチ10個がセットになった別売の「リニアスイッチ(黒)」(税込み3300円)とセットになっている
キーキャップとキースイッチを一部取り外したHHKB Studio キーキャップとキースイッチを一部取り外したHHKB Studio

 また、一部から「マウスボタンのストロークが長い」という感想が出ているが、こちらもメカニカルスイッチが採用されている。ただし、文字キーとは異なるロープロファイル茶軸(キーストロークは約2.5mm)のものだ。

キースイッチも外したマウスキー中央ボタン マウスキー中央ボタンのキーキャップとキースイッチを取り外したところ
文字キーとマウスボタンのメカニカルスイッチ 文字キー部分のリニアスイッチ(写真左)は、HHKBオリジナルのもので長めだが、マウスボタン用のもの(写真右)はロープロファイルの茶軸のものが採用されている

 ジェスチャーパッドは、デフォルト(左側面が上下カーソル/左前面が左右カーソル/右前面がアプリ切り替え/右側面が上下スクロール)でも十分に使い勝手が良いのだが、先述の大倉氏のようにカスタマイズするのも良さそうだ。

 特に画面を拡大縮小する機能を割り当てておけば、Webサイト上の小さい文字もすぐに判読できるようになるだろう。

 個人的に秀逸だと感じたのは、ポインティングスティックと中央マウスボタンの組み合わせだ。上下だけでなく、左右へのスクロールも簡単にこなせる。しかも、マウスのホイールボタンでは、「クルクル」「クルクル」と指を乗せたり離したりする動作でスクロールが一瞬とまってしまうが、HHKB Studioのこの組み合わせであれば、どんなに長いWebサイトでも、どんなに横に長いスプレッドシートでも延々とスクロールさせ続けられる。動画編集でも使い勝手が良さそうだ。

「これが欲しかったんだよ!」と思わず声をあげそうになった

 「税込み4万4000円のキーボード」は、確かに高級キーボードといえるだろう。しかし、いったん触れてしまうと、「欲しい」という気持ちや「家に連れ帰って、自分色に染めたい」という思いがむくむくと湧いてくるに違いない。

 何より、数年で買い替えねばならないPCと異なり、ずっと使い続けられるのだ。実機のある場所は限られるが、気になる人はHHKBタッチ&トライスポットでチェックしてみてはどうだろうか。

前のページへ 1|2|3|4|5       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー