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「HHKB Studio」の登場でヒートアップ! 思わず落合陽一氏も乱入した「HHKBユーザーミートアップVol.7」を冷静に振り返る(4/5 ページ)

» 2023年10月30日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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落合陽一氏も乱入!? 波乱のスペシャルトークセッションその2

 2つめのスペシャルトークセッションは、東京大学情報学環教授 暦本純一氏、自称Uber Eats配達員でブロガー/テクニカルライター 清水亮氏、Shiftall 代表取締役CEO 岩佐琢磨氏が登壇した。

 HHKB Studioこと“シン・HHKB”について、「Apple純正キーボード一筋だった。でも松本さん(HHKBプロダクト・エバンジェリスト 松本秀樹氏)がZoomで1時間も語るから、聞いているうちに欲しくなっちゃったし、使ってみたらとても良かったのでStudioに変えてしまった」と清水氏が語っている間に、メディアアーティストや起業家の落合陽一氏が乱入。ステージには急きょ席が追加され、4人によるトークセッションとなった。

清水亮氏 終始、HHKB Studioについて上げたり下げたりと忙しかった清水亮氏

 メカニカルスイッチに変更されたことについて暦本氏は「そもそも初代がメンブレンだったから、HHKBは静電容量無接点スイッチじゃなきゃだめ、ということはないはず。これまでのHHKBのタイプ音は“スコスコ”と表現されていたけど、これは“コホコホ”かな」と新しいオノマトペを作り出していた。

暦本純一教授 暦本純一教授はヒューマンインタフェース研究家らしく、さまざまな提案をしていた

 乱入した落合氏は「人生の中で一番いいキーボード」と大絶賛。「アルミ削り出しの50万円のHHKB以外を全部これに差し替えたいくらい」と付け加えた。

落合陽一氏 落合陽一氏は、HHKBのエバンジェリストに前もって提供されていたHHKB Studioを持ってステージに乱入

 日本語配列のキーボードを、わざわざUS配列に変え続けて20年という岩佐氏は「今回のHHKBでは、そのレイアウト変更ができる。今まで愛用してこなかったけど、キー荷重も含め、自分好みになったので、シン・HHKBはすごくいいと思った」と感想を述べた。

岩佐琢磨氏 スペシャルゲストの中で、唯一HHKBエバンジェリストではなかった岩佐琢磨氏も新製品に心引かれていた

 XR時代のHHKBについて「VRChatをしていても、まだまだキーボードが必要なシーンがある。本当は、(VRゴーグルを)かぶっていてもHHKBのリアルな置き場所が分かるアプリを今日リリースしたかったけど間に合わなかった」と岩佐氏が言うと、「キーボードは固定しているからまだいいけど、マウスの位置がわからなくなりがち。HHKB Studioならマウス一体型なのですごくいい」と同製品の優位性について清水氏が触れた。

落合氏と岩佐氏 マウス一体型になったので、ヘッドマウントディスプレイをかぶったままでも作業しやすい

 HHKBに望むこととして、清水氏は「接続するOSを自動認識して切り替えてほしい。Fn+数字キーの手動切り替えはいやだ」と言い、岩佐氏は「やりたいことを実現するために拡張ポートをつけましょう。ファームウェアをオープンソースにしましょう」と提案した。

 暦本氏が「Half-QWERTYという片手だけでタッチタイプできるキーボードがある。今ならAIで、ユーザーが何を入力したいのか判別できるので、次世代ではぜひ!」と松本氏に語りかけると、すかさず清水氏が「それ何、半分だから“HKB”? ハッピーじゃなくなっちゃうじゃん」とちゃちゃを入れていた。

 最後に落合氏は「うっかり乱入しちゃったけど、キーボードは楽器だと思う。楽器なら精度が重要。この精度をもっと上げられたらいいと思う。皆さん、買いましょう」と締めていた。

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