USB4のスピードを実感! 読み書きともに毎秒3GB以上と高速なバッファローのUSB4対応ポータブルSSD「SSD-PEU4A」シリーズを試すポータブルストレージの道(2/4 ページ)

» 2024年01月17日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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Windows環境でUSB4をフルに生かすユーティリティー

 バッファローではSSD-PEU4Aシリーズをはじめ、他のポータブルSSDで使えるユーティリティーを多数用意している。サポートページから入って、「各種ダウンロード」→「ソフトウェア」へと進み、SSDの中から「SSD-PEU4Aシリーズ」を選ぶと、Windows向けに6種類、macOS向けに2種類のソフトウェアが表示される。

 なお、Windowsで利用できる「製品アイコン」は数に含めていない。

利用できるユーティリティー SSD-PEU4Aシリーズで使えるユーティリティーの数々

 まず「書き込みキャッシュ設定変更ツール」だが、Windows環境でUSB4/Thunderbolt 4端子に接続した際に必須のユーティリティーだ。ツールを起動し、「有効(高パフォーマンス)」に変更するだけで書き込み用のキャッシュ領域が用意され、USB4の持つポテンシャルを最大限に発揮して、データ転送速度を上げられる。

 デバイスマネージャーから手動で設定することもできるが、本ツールを使えば簡単に変えられる。また、メーカーもそれを推奨しているので、USB4環境で使う際はぜひ活用したい。

USB4端子のみ有効 書き込みキャッシュ設定変更ツールの画面。デバイスマネージャーから手動で変更する必要なく、簡単に切り替えられるのがポイントだ
ユーティリティーを使わずに手動で切り替える際は、ストレージのプロパティで「高パフォーマンス」にチェックを入れる ユーティリティーを使わずに手動で切り替える際は、ストレージのプロパティで「高パフォーマンス」にチェックを入れる

 次の「みまもり合図」では、HDDやSSDに搭載されている自己診断機能「S.M.A.R.T.」の情報を活用して、経年劣化で生じる故障を予測して通知する。これにより、SSD内に保存したデータの消失を防げる。

みまもり合図の画面 みまもり合図ユーティリティーの画面。新品なので、「劣化は見つかっていません」と表示されている

 「SecureLock Mobile2」は保存したデータを暗号化し、専用ファルダー「SecureLock Mobile2」に保存する。

 使い方は簡単で、起動させたらフォルダーごと「パスワード方式」か「パターン方式」のブロックにドラッグ&ドロップするだけだ。それぞれパスワード(今回試したところ、4桁の数字でも暗号化された)またはパターン(こちらは4点以上の軌跡が必要)を設定する。

SecureLock Mobile2ユーティリティーを開いたところ SecureLock Mobile2ユーティリティーを開いたところ。青または黄色のいずれかのブロックにファイル(フォルダも可)をドラッグ&ドロップする
SecureLock Mobile2のパスワードロック SecureLock Mobile2ユーティリティーの「パスワード方式」側を利用してパスワードロックをかける

 復元したい場合は、SecureLock Mobile2フォルダーごと同じユーティリティーにドラッグ&ドロップして、パスワードまたはパターンを入力する。これで同フォルダー内にファイルが復元される。

 惜しいと思ったのは、フォルダーやファイルにパスワード/パターンロックをかけるのではなく、暗号化したファイルを新たに作り出すというところだ。元のデータが見える状態で残っているため、筆者のようにそそっかしい人であれば、元データを削除するのをうっかり忘れてしまうかもしれない。

見られたくないファイルは残る 同ユーティリティーを使って暗号化するだけでは、元のファイルが残る。うっかり削除し忘れると、誰でも見られる状態になってしまう

 もっとも、暗号化ファイルを作成した上で元データを残しておくことにメリットがないわけではない。暗号化した後、ローカルへと移動させられるので、データの消失を防げる。

 その他、SSD内のデータを復元できない形で安全に消去する「データ消去ユーティリティ」、デフォルトのexFATからNTFSやFAT32、TV録画などに使えるような「未フォーマット状態」に初期化する「DiskFormatter2」、対応製品を使ったデータコピーの高速化を行う「CopyBooster」が用意されている。

データ消去ユーティリティ画面 データ消去ユーティリティーの画面
DiskFormatter2画面 DiskFormatter2の画面

 どのユーティリティーも、マニュアルがオンラインにあり、オフライン環境でも見られるようにPDF版も用意されている。

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