バッファローではSSD-PEU4Aシリーズをはじめ、他のポータブルSSDで使えるユーティリティーを多数用意している。サポートページから入って、「各種ダウンロード」→「ソフトウェア」へと進み、SSDの中から「SSD-PEU4Aシリーズ」を選ぶと、Windows向けに6種類、macOS向けに2種類のソフトウェアが表示される。
なお、Windowsで利用できる「製品アイコン」は数に含めていない。
まず「書き込みキャッシュ設定変更ツール」だが、Windows環境でUSB4/Thunderbolt 4端子に接続した際に必須のユーティリティーだ。ツールを起動し、「有効(高パフォーマンス)」に変更するだけで書き込み用のキャッシュ領域が用意され、USB4の持つポテンシャルを最大限に発揮して、データ転送速度を上げられる。
デバイスマネージャーから手動で設定することもできるが、本ツールを使えば簡単に変えられる。また、メーカーもそれを推奨しているので、USB4環境で使う際はぜひ活用したい。
次の「みまもり合図」では、HDDやSSDに搭載されている自己診断機能「S.M.A.R.T.」の情報を活用して、経年劣化で生じる故障を予測して通知する。これにより、SSD内に保存したデータの消失を防げる。
「SecureLock Mobile2」は保存したデータを暗号化し、専用ファルダー「SecureLock Mobile2」に保存する。
使い方は簡単で、起動させたらフォルダーごと「パスワード方式」か「パターン方式」のブロックにドラッグ&ドロップするだけだ。それぞれパスワード(今回試したところ、4桁の数字でも暗号化された)またはパターン(こちらは4点以上の軌跡が必要)を設定する。
復元したい場合は、SecureLock Mobile2フォルダーごと同じユーティリティーにドラッグ&ドロップして、パスワードまたはパターンを入力する。これで同フォルダー内にファイルが復元される。
惜しいと思ったのは、フォルダーやファイルにパスワード/パターンロックをかけるのではなく、暗号化したファイルを新たに作り出すというところだ。元のデータが見える状態で残っているため、筆者のようにそそっかしい人であれば、元データを削除するのをうっかり忘れてしまうかもしれない。
もっとも、暗号化ファイルを作成した上で元データを残しておくことにメリットがないわけではない。暗号化した後、ローカルへと移動させられるので、データの消失を防げる。
その他、SSD内のデータを復元できない形で安全に消去する「データ消去ユーティリティ」、デフォルトのexFATからNTFSやFAT32、TV録画などに使えるような「未フォーマット状態」に初期化する「DiskFormatter2」、対応製品を使ったデータコピーの高速化を行う「CopyBooster」が用意されている。
どのユーティリティーも、マニュアルがオンラインにあり、オフライン環境でも見られるようにPDF版も用意されている。
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