「LPCAMM2」でオンボードメモリがなくなるかも? Micronがプッシュする新型メモリモジュールのメリット(2/2 ページ)

» 2024年01月19日 12時00分 公開
[井上翔ITmedia]
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LPCAMM2のメリットは?

 現在、LPDDR5(X)規格のメモリを搭載するPCは、マザーボードに“直接”メモリチップを実装している。そのため、後からメモリの増設/換装ができないという問題点を抱えている。

 そのため、メモリを増設/換装できることを優先する場合、現状ではDDR5規格のSO-DIMMを採用することになる。しかし、LPDDR5(X)規格のメモリと比べると、メモリへのアクセス速度や消費電力の面で不利になりやすい。

 そこで登場するのが、LPCAMM2だ。LPCAMM2は、LPDDR5(X)規格のメモリチップを搭載したモジュールとなる。ゆえに、DDR5規格のSO-DIMMを使う場合と比べて以下のメリットを得られる。

  • メモリのアクセス速度を高められる
    • 規格上は最大毎秒9600MBまで対応可能
  • メモリの換装が可能になる
    • 容量を増やしたいユーザーは、後からモジュールを購入して対応可能
    • メーカー側も、メモリ容量の異なるマザーボードを作り分けなくて済む
  • 消費電力を削減できる
    • DDR5規格のSO-DIMMと比べると最大57〜61%削減可能
    • スタンバイ(スリープ)中は削減幅が最大80%に拡大
  • 設置面積を削減できる
    • DDR5規格のSO-DIMM比で最大で64%削減可能

 なお、LPCAMM2はモジュール上に最大で4枚のLPDDR5(X)規格のメモリチップを搭載できる。モジュールのメモリ容量は、規格上は最大128GBまで対応可能だが、メモリチップのラインアップ的には現状では64GBが容量の限界となる。より大容量なモジュールを開発するには、メモリチップの集積度向上が必要だ。

メリット LPCAMM2のメリット
メリット LPCAMM2では、モジュール1枚でデュアルチャネル構成なので、パフォーマンスをより引き出しやすい
メリット DDR5規格のSO-DIMMと比べて設置容積を削減できるので、PCメーカー側にも設計やコスト面でのメリットがある

 Micronでは、いわゆる「AI PC」の普及につれて、PCに求められるメモリ容量が増大していくと考えているという。この流れを受けて、同業他社やプラットフォーマー、PCメーカーと共同でLPCAMM2モジュールの普及を進めていく考えだ。

AI PC オンデバイスでAI処理を行える「AI PC」では、AI処理により多くのメモリ容量が求められる。LPCAMM2を使えば、薄型ノートPCでもより多くのメモリを搭載しやすくなり、状況に応じて容量を変えやすくなるので便利だという
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