ここからは、ベンチマークテストの結果を確認する。比較対象としては、2021年発売の旧世代ゲーミングノートPCの他、CPUにIntel Core i9-14900HX、GPUにNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPU(8GB)を搭載したASUS JAPANの18型ゲーミングノートPC「ROG Strix G18(2024)」のスコアも掲載している。
CPUのパワーがストレートに反映されるCINEBENCH R23およびCINEBENCH 2024では、ノートPC向け最高峰のIntel Core i9-14900HX(24コア32スレッド)搭載機を上回るCPUスコアをマークしている。PBPが125WのIntel Core i7-14700KFのポテンシャルをしっかり引き出しているといえるだろう。
DirectXベースの描画性能を計測する3DMarkのスコアを見ても、NVIDIA GeForce RTX 4060(8GB)搭載機として期待される水準以上のパフォーマンスをしっかり発揮できている。FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマークやFar Cry 6のスコアからも、快適なゲーミング体験ができる実力を持っていることが分かる。
また、UL Procyon Benchmark Suitesのテストでは、AI処理性能やビデオ編集でも優秀なところを見せており、文句のないパフォーマンスといえる。
静音性も良好だ。ビジュアルに特徴のある製品だけに机の上で使うことを想定して近めの距離で測定してみたが、アイドル時でもそれなりの音はするものの、高負荷時でもマイルドな動作音で、近い距離に設置しても耳障りな印象はなかった。
ただ、Alienware Control Centerの動作モードの差については、性能、静音性ともにあまりなかった。もう少しメリハリを付けても良いように感じる。
Alienware Aurora R16の直販価格は23万980円(税込み、以下同)からとなる。カスタマイズして評価機と同等の構成を見積もると27万609円となった。
RGBのLEDイルミネーションを効果的に使ってAlienwareの世界観を表現したモダンで洗練されたビジュアル、高レベルのパフォーマンス、充実のインタフェース、静音性などを考慮すると納得できる価格ではないだろうか。
ゲームが快適に楽しめるだけでなくビジュアルや光の演出を楽しみたい、配信映えするゲーミングPCが欲しいといった人には要注目の製品だろう。
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