ASUS JAPANの大画面ゲーミングノート「ROG Strix G18」に、2024年の最新モデルが登場した。今回のモデルでは、Intelから先日発表されたばかりのノートPC向け最上位モデルとなるCore i9-14900HXのCPUを採用し、正統進化を果たしている。
国内モデルではGPUが異なる2モデルをラインアップしているが、ここでは借用できたNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPUを搭載した上位モデル(G814JIR-I94R4070)をレビューしよう。
CPUにはCore i9-14900HXを搭載する。CES 2024で発表されたばかりのCore HX(第14世代)プロセッサ(開発コード名:Raptor Lake Refresh)の中でも、ノートPC向けでは最上位に位置づけられるモデルだ。
Core HX(第14世代)プロセッサは、AI処理用のNPUを統合したCore Ultraシリーズとは異なり、アーキテクチャやプロセスルール(Intel 7)などの主たる技術的要素は従来の第13世代Coreプロセッサと共通のまま、細かな改良を施したリフレッシュモデルとなっている。
そのため目新しさはないが、パフォーマンスは強力だ。Core i9-14900HXは先代のCore i9-13980HXの後継にあたる存在だが、先代同様にデスクトップPC向けのSシリーズと共通のダイ構造を採用しており、合計24コア32スレッドというパワフルな仕様を備える。ブースト時の最大動作周波数は、先代の5.4GHzから5.8GHzに向上している。
メモリはPC5-44800S(DDR5-5600対応)を32GB(16GB×2)、ストレージにはPCI Express 4.0 x4対応SSDを1TB搭載する。ゲームプレイと配信を同時に行うような用途にも、余裕をもって対応できる基本スペックだ。
ゲーミング体験の要となるGPUには、NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPU(グラフィックスメモリは8GB)を採用する。2023年以降のゲーミングノートPCの定番となっているNVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPUよりもワンランク上のモデルで、WQHD(2560×1440ピクセル)解像度で高画質のゲームプレイを楽しめる描画性能と、AI処理性能を持つ。
このNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPUは、通常はNVIDIA Optimus Technologyにより、CPU内蔵GPU(Intel UHD Graphics for 14th Gen Intel Processors)経由で接続され、アプリケーションに応じて自動的に切り替えて使われるが、本製品ではNVIDIA GPUを画面に直結するMUXスイッチも搭載しており、CPU内蔵GPUを経由せず、GeForce RTX 4070 Laptop GPUのみを利用できる。GPU切り変えのロスがなくなるため、ゲームやアプリケーションによっては性能がさらに向上する。
続いて、大画面の18型ディスプレイ回りを見ていく。
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