米Blueskyは2月6日(現地時間)、同社が運営するSNS「Bluesky」の招待制を廃止し、誰でもアカウントを作成できるようになったと発表した。公式サイトにアクセスしてアカウントを作成できるが、登録にはメールアドレスの他にSMSによる電話番号の認証も必要だ。
Blueskyは、Twitter(現X)元CEOのジャック・ドーシー氏がTwitter在籍中に社内プロジェクトとして発案したアイデアや技術をもとにしたSNSだ。2023年3月に公開され、現在は300万人のユーザーがいるという。これまでアカウントを作って参加するには、公式のウェイトリストに登録して待つか、既にアカウントを持っている人から数に限りがある招待コードをもらう必要があった。
Bluesky社は「過去1年間、モデレーションツールやカスタムフィードなどの機能を構築してきた。誰でも参加できる準備が整った」とコメントしている。今後、表示される投稿を調節したり、内容のファクトチェックなどに役立つラベル付けといったモデレーション機能をリリースするという。
また、Blueskyは「AT Protocol」というプロトコル(規格)を使った分散型SNSでもある。同じ仕組みで作られた他のサービスと相互接続できる機能(フェデレーション)を備えており、例えば、ユーザー自身の情報やフォロー・フォロワー関係の情報を他のSNSに持ち越しできるような機能が期待できる。
Blueskyはフェデレーション機能の初期バージョンを2月中にも公開するとしており、Xのような中央集権型SNSの対抗として注目されている。
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