純正アクセサリーはスタンダードなカバー、キーボード、筆圧ペン(後ほど触れます)が用意されています。キーボードは3万8280円と高価ですが、とても意欲的な仕様です。
タッチパッド付きで、浮いたような設置になるのは基本的にはiPadシリーズの「Magic Keyboard」と似ていますが、キックスタンドが付属していて、同時に装着できるギミック付きです。
タブレットは、好きなところにちょんと置きたい、さっと移動したい、というシーンがとても多く、そういうときにはキックスタンドがあるとないとでは大違いです。個人的にも「風呂ブタ」タイプのように折ったり畳んだりしないと立てられないスタンドでは満足できなくなっているので、キックスタンドの選択肢があるのはうれしいことです。
……と言いたいところですが、リーズナブルなキーボードカバーなどの選択肢がないことと、高価なキーボードを購入しないとキックスタンドが手に入らないこと、これらは意外と悩ましいな……というのが正直な感想ですね。
また、本機はUSB Type-C端子を2基搭載しています。充電しながら他の周辺機器を接続するだけでなく、何とディスプレイ入力の機能まであって、モバイルディスプレイとしても使えます。
もう1つ、個人的に必ずチェックしておきたい点ですが、T14とT9両モデルとも、充電を50%に制限する機能があります。満充電で長期間過ごしてしまうことによるバッテリーの劣化を気にするならば、是非ほしい機能ですね。
全体として「これでどうだ!」という声が聞こえてくるようなハイエンド機です。安いモデルではないですが、Galaxy Tab S9 Ultraが20万円を越えてしまっている昨今ではリーズナブルともいえる、魅力的な立ち位置にいると思います。
一方のT9も見ておきましょう。価格は9万8780円で、主なスペックは以下の通りです。
上記の他にメインメモリを12GB、ストレージを256GBにアップしたモデル(PC-TAB09Q01)も用意されています。個人的にはハイエンドスペックの小型Androidタブレットは空想上の存在と思い込んでいたので、何だか胸が熱くなります……。
また、本機は「ゲームをたっぷり快適に遊ぶ」ことを意識したスペックがたくさん盛り込まれています。画面サイズが8.8型という、スマホより迫力がありながらゲームの操作に支障がないサイズなだけでなく、最大144Hzのリフレッシュレート対応のディスプレイ、放熱に配慮したカバー、リアルなバイブレーション機能、そして別売のデジタルペン3と盛りだくさんなのです。
充電端子は2基、長辺側と短辺側にあり、
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バッテリーの劣化を防ぐ「バイパス給電」機能もあり、
バイブレーションも、キレの良いリニア振動子式が採用されています。自分はほとんどPCとPlayStation 5でしかゲームをしないため、あまり知ったかぶりな評価はできませんが、かなり集中してゲーマー向けに仕様が決められていると思います。
ともあれ、仮にゲームに使わないにしてもこのサイズのタブレットを1台は持っておきたい魅力があります。頼れる性能と品質を持っているならなおさらで、個人的にも欲しかったカテゴリーの製品ですね。
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