プロナビ

外付けGPU「ONEXGPU」でビジネスノートPCをパワーアップしてみた オンライン会議における“もっさり”の解決策になる?(2/5 ページ)

» 2024年03月19日 12時00分 公開
[瓜生聖ITmedia]

eGPUが使える条件

 その前にeGPUがどのような仕組みで実現しているのか、どのようなPCで利用できるのかをおさらいしておこう。

 もともと、GPUはPCIe(PCI Express)バスで接続することが一般的だ。PCIeの転送速度はバージョンとレーン数によって決まる。原稿執筆時点ではPCIe3.0/4.0 x16あたりが一般的だが、転送速度は片方向15.75GB/秒〜31.50GB/秒といったところだ。レーン数を抑えたPCIe 3.0 x4を採用するグラフィックスボードもあり、その場合の転送速度は3.94GB/秒となる。

 そのPCIeを内部スロットではなく、ケーブルで引き出せるようにしたものがThunderboltだ。現在広く利用されているThunderbolt 3は、PCIe 3.0とDisplayPort 1.2/1.4プロトコルに対応した規格で、USB Type-Cのコネクターを使用しながらもUSBと互換性はない(ただし、通常はUSB/Thunderbolt両対応のポートが搭載されており、USB機器を接続すればUSBとして、Thunderbolt機器を接続すればThunderboltとして機能する)。

 このThunderboltを通じてPCIeプロトコルを使う機能が「PCIe over Thunderbolt」だ。Thunderbolt 3では内部接続がPCIe3.0 x2〜4、転送速度が40Gbpsなので、通常のグラフィックスボードを外付けで利用できる。Thunderbolt 3/4ポートが搭載されているWindowsノートPCであれば、eGPUが利用できる可能性は高い。

 Thunderboltポートは前述した通り、USB Type-Cを使用しているため、USBなのかThunderboltなのか見た目では区別がつきにくい。USB Type-Cポートの横に稲妻形のマークが書かれていればThunderboltだ。UEFIの設定画面で「PCIe over Thunderbolt」に関する項目があるかどうかをチェックするとより確実だろう。

photo ポート横の稲妻マークがThunderboltの印

 なお、USB 3.xと異なり、USB4はThunderbolt 3をベースとして策定されているので互換性がある。ただし、ノートPCに搭載されているUSB4ポートのほとんどはThunderbolt 4にも対応している。Thunderbolt 3とThunderbolt 4の大きな違いは、規格を満たすための最低条件やケーブル長であり、最大速度はともに40Gbpsだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月09日 更新
  1. 超小型レトロオーディオ体験をFIIO「Snowsky ECHO NANO」で スマホリスニングのモヤモヤを解消するかも? (2026年09月08日)
  2. 「RTX Spark」搭載のWindows PCは10月に登場 LAN内のPCを束ねてローカルAI処理を分散・高速化する「NVIDIA PAIR」β版も公開 (2026年09月07日)
  3. 10月に登場する「RTX Spark」搭載PCで見た“不可解な”設定値 次期Windowsで変わるGPUメモリの仕組み (2026年09月07日)
  4. 両手が塞がっていても瞬間解錠できるスマートキー「SwitchBot スマートロック Ultra 顔認証パッド」がセールで20%オフの2万7980円に (2026年09月08日)
  5. 再来する“グラボ複数挿し”需要! 220mm径の巨大ファン搭載ケースやFractal新モデルがアキバで話題に (2026年09月07日)
  6. 省スペースで静音性に優れた3Dプリンタ「Bambu Lab A1 mini」がセールで25%オフの2万9900円に (2026年09月08日)
  7. 実売1万円台&縦置き対応! ONPUの14型モバイルディスプレイは初心者の強い味方だった (2026年09月08日)
  8. バッテリーを外せば約639g! 最新CPU「Intel Arc G3 Extreme」搭載の8型ゲーミングPC「OneXFly APEX Air」に触ってきた (2026年09月07日)
  9. HUION、アス比3:2の90Hz駆動ディスプレイを搭載したペン入力対応12.2型Androidタブレット (2026年09月08日)
  10. ラトックシステム、デュアル4Kディスプレイにも対応したHDMI切替器 (2026年09月08日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー