それでは、8Bitdo Microを見ていきましょう。
そして、キーボードモードではiOSとAndroidのアプリからキー割り当てをカスタマイズできます。
普段ゲームパッドを使っていると忘れがちなのですが、これくらいの小さなパッドでも16個もキーがあります。単純比較はできないとはいえ、キー数だけならTourBoxよりも多いです。マクロ機能や、複数の割り当てを素早く切り替える機能まではありませんが、修飾キーや複数キー同時押しは設定可能です。
テンキーをiPadの左手デバイスとして利用するときには修飾キーが割り当てられないのが困りがちだと思うので、ここは有利な点ですね。
自分で使ってみましたが、実際になかなか快適でした。
超頻繁に使うキーをA/B/X/Yの4つ、後はその周囲に割り当てていくと、頻繁に使いたいキーはおおむねカバーできて、これ以上は画面上の操作でいいかな、ぐらいにできました。アプリのショートカット設定をほとんど変えなくていいので、「ガチ作業したくなったらBluetoothキーボードをつなげよう」という安心感もあって気分が良いです。
また、修飾キーや同時押しに対応しているため、直感的な「ドラッグでブラシサイズ変更」も利用できるなど、操作の効率化に役立ちます。
実際に作業してみると、親指ばかりで操作するのは少し慣れが必要ですが、楽しく描くのにちょうどいい効率化レベルです。机に設置しないので左腕の位置が自由にできたるなど意外な快適さもあり、値段の安さでハードルが下がっていたのもあるでしょうが、かなりの満足感で利用できました。
ただし、設定アプリはiOS版であっても「Alt」や「Windows」など、Appleデバイスの標準とは異なる修飾キー名を表示しています。「Option」「Command」などを読み替えながら設定するのは少し混乱するかもしれません。
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