キートップはMX KEYSシリーズとは違い、表面はざらついた仕上がりだ。中央に向かって緩やかにカーブはしているが、MX KEYSシリーズのように中央に丸いくぼみがあるわけではない。この辺りは好みの問題ではあるが、個人的にはMX KEYSシリーズの形状の方が、指の収まりがよいように感じた。
テンキー上部には「電卓」「スクリーンショット」「検索」「スクリーンロック」のショートカットを搭載する。あまり見慣れないキーとしては、「言語の切り替え」キーがある。PCの入力言語として日本語と英語以外の言語、例えば中国語やフランス語、スペイン語などを設定している場合、切り替えキーを押すことで入力言語を変更することができる。
要するに、Windows+Spaceキーのショートカットと同じものだ。あまり利用する機会はないと思うが、外国語の勉強をしており、その言語で文章をよく書くといった場合には便利かもしれない。
なお、普段使わないキーがあるのはもったいないと感じるかもしれないが、ファンクションキーと、カーソルキー上段にある一部の機能キーは、専用ユーティリティーの「Logi Options+」からカスタマイズできる。
言語の切り替えキーなど普段使わないものは、よく使うキーボードショートカットなど他の機能に割り当てることが可能だ。アプリの起動に割り当てたり、WindowsであればWindows+CキーでCopilotの呼び出しに利用したりもできる。
実際に使ってみると、筆者が普段利用している「MX KEYS MINI」と同等で、やや固めのしっかりとした打ち心地に仕上がっている。パンタグラフ特有の浅いストロークになっており、タイプは良好だ。
また静穏性も高く、よく聞くとペチペチという音がするが、力いっぱい叩きつけでもしなければ、静かなオフィスなどでもほぼ無音と言って良いだろう。
Signature Slimキーボード K950は、スリムでありながら快適なタイプ感を実現している。バッテリー持ちが長く、専用アプリでのカスタマイズもできるなど、さまざまなニーズに応えられる優れたキーボードだ。
ただし、テンキーを搭載しているため横幅がある。マウスを利用することも考えると、ある程度広めの机が必要になるだろう。このデザインとタイプ感でテンキーレスが出ればと思うのだが、残念ながら販売の予定はないとのことだ(海外のLogitechでもテンキーレスは出ていない)。
ともあれ、比較的安価でも打ち心地がいいキーボードを探しているのなら、お勧めできるキーボードと言えるだろう。
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